2024.08.27
【データに見る「ECの地殻変動」】<第30回>ネットショップのECモール利用率にみるEC市場の現状
気付けば最近「アフターコロナ」という言葉が使われなくなった感がある。振り返ればコロナ禍でEC市場は追い風だったことは記憶に新しい。だがその反動で厳しい戦いを強いられている事業者は多いだろう。消費者のリ ...
2024.07.30
【データに見る「ECの地殻変動」】<第29回>増える一方の「スマホタイム」にどう対処する?
とあるラーメン店主が店内でのイヤホンを禁止したところ論争が巻き起こっている。スマホを使いながらの「ながら食い」を禁止するラーメン店もあるらしい。ながら食いはラーメン店に限ったことではなく、他の飲食店で ...
2024.07.12
【データに見る「ECの地殻変動」】<第28回>シニア層のニーズ開拓はEC業界の大きなテーマ
先日、東京都の合計特殊出生率が0.99になったと報じられた。まさに少子高齢化の時代だ。総人口に占める65歳以上の比率を見てみると、20年前の2003年末時点は19.2%だった。しかし、2013年末は2 ...
2024.05.25
【データに見る「ECの地殻変動」】<第27回>実は大きいBtoB‐ECの伸びしろ
経済産業省発表の2022年のBtoB‐EC市場規模は420兆円、EC化率は37.5%である。市場規模が巨大なのは、原材料調達、中間品製造、完成品製造、卸売、小売といった一連の過程において、それぞれに売 ...
2024.04.23
【データに見る「ECの地殻変動」】<第26回>越境EC大国「中国」に立ち向かう切り札とは?
日銀が金融政策を転換したものの円安が続いている。いつまで続くか予想は難しいが、越境ECを手掛ける事業者にとって円安の継続は歓迎したい思いだろう。経済産業省によれば2022年における日本からの越境EC市 ...
2024.04.01
【データに見る「ECの地殻変動」】<第25回>今こそ真価が問われる『ネット広告』
電通は2月末、毎年恒例の「日本の広告費」を発表した。このデータから広告市場の状況を定量把握できるので、筆者はこの時期同社の発表を心待ちにしている。実際の数値だが2023年の総広告費は7兆3200億円と ...
2024.03.08
【データに見る「ECの地殻変動」】<第24回>アマゾンの2023年流通総額は5.2兆円?
米国アマゾンは現地時間2月1日に2023年度の決算発表を行い同時にアニュアルレポートも公開した。毎年この時期に同社から発表される年度決算の内容を筆者はいつも楽しみにしている。全社的な決算内容もさること ...
2024.03.05
【データに見る「ECの地殻変動」】<第23回>物流問題の解決はデータによる状況の可視化から
2024年が幕を開けた。そう、今年のEC業界の最大のテーマの1つは物流問題だ。と言っても物流問題が2024年に突然、表面化したわけではない。EC市場規模の拡大に伴う宅配ドライバーの労働環境の悪化など以 ...
2024.02.21
【データに見る「ECの地殻変動」】<第22回>自社ECはこれから大丈夫か?
本コラムの第19回「経産省EC市場調査から見えてくる真実」にてECモールのGMV(市場規模)が伸び、その反面、自社ECのGMVは減少していると述べた。これを読んだ周囲の方々からは、「そうなのか!」とい ...
2023.12.01
【データに見る「ECの地殻変動」】<第21回>メルカリ10周年に思う「ブレてはいけない」フリマの本質
時の経過は早いもので今年、メルカリが誕生してから満10年になる。メルカリを始めとするフリマの市場規模はいまだ拡大基調にある。2022年のフリマの市場規模は推定で1兆3676億円にまで拡大した。筆者が初 ...
2023.10.20
【データに見る「ECの地殻変動」】<第20回>インバウンド消費は越境EC市場にプラスか
経済産業省が発表した2022年における日本からの越境EC市場規模は、中国消費者向けが2兆2569億円、米国消費者向けが1兆3056億円だった。2022年の両国の数値を合算すると3兆5000億円を超える ...
2023.09.22
【データに見る「ECの地殻変動」】<第19回>経産省「EC市場調査」から見えてくる真実
8月31日、経済産業省から「令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書」が公開された。2022年の物販系BtoC‐EC市場規模は13兆9997億円、前年比5.37%増、EC化率は9.13%である。ちな ...
2023.08.30
【データに見る「ECの地殻変動」】<第18回>ふるさと納税とECのビミョーな関係
8月1日、総務省よりふるさと納税に関する現況調査の結果が公表された。2022年度のふるさと納税受入額は9654億円とのこと。2016年度が2843億円なので6年間で3.4倍に膨らんだ計算だ。今の勢いか ...
2023.08.29
【データに見る「ECの地殻変動」】<第17回>横ばいを続ける再配達率の改善方法
6月23日、国土交通省は再配達率調査の最新結果を発表した。同調査は2017年から年2回のペースで実施されている。本年4月時点の再配達率は全体で11.4%。個別にみると都市部、都市部近郊、地方はそれぞれ ...
2023.06.26
【データに見る「ECの地殻変動」】<第16回>リピーター獲得の秘策は二兎を追うこと
5月末に総務省から通信利用動向調査の最新版が公開された。年1回のペースで公開される、この調査結果は参考になるデータが満載で、分析屋の筆者は毎年重宝している。中身はタイトル通り「情報通信利用動向」、つま ...
2023.05.26
【データに見る「ECの地殻変動」】<第15回>情報チャネルのデジタル化にEC化率の押し上げを期待
日々の業務で「チャネル」という言葉が頻繁に使われている。オムニチャネルに代表されるように一般的にチャネルというと販売チャネルが真っ先に頭に浮かぶだろう。商品がメーカーから卸を経て小売りに到達するまでの ...
2023.05.08
【データに見る「ECの地殻変動」】<第14回>潮目が変わるネット広告業界
今年2月に電通が「2022年 日本の広告費」を公開した。総広告費は7兆1021億円と過去最高額を記録。7兆円を突破したのは2007年以来15年ぶりである。これだけ長期間過去最高額を更新しなかったケース ...
2023.03.31
【データに見る「ECの地殻変動」】<第13回>人流増加で明暗を分けるEC企業
2020年に新型コロナウイルス感染症が広がり日本全土に緊急事態宣言が発令された。それに伴う巣ごもり消費の影響でEC市場が大きな恩恵を受けたことは記憶に新しい。2020年の物販系EC市場規模は12兆23 ...
2023.03.01
【データに見る「ECの地殻変動」】<第12回>都道府県別EC化率に思う原点回帰
前回のコラムでは年齢別のEC化率の算出結果を披露し「とても興味深かった」とのコメントを多数いただいた。そういう反応はコンサルタント冥利(みょうり)に尽きる。と同時に前職にて経産省の裏方としてEC市場調 ...
2023.01.30
【データに見る「ECの地殻変動」】<第11回>50代以上のECニーズ掘り起こしに商機
統計データに基づくと歳を重ねるにつれ、収入は徐々に増える傾向が見て取れる。収入増は可処分所得増に直結する。したがって加齢により自ずと支出額も増える。総務省家計調査によれば世帯主の年齢が20代(正確には ...
2022.12.16
【データに見る「ECの地殻変動」】<第10回>ライブコマース市場が日本でじわり拡大
「ライブコマースって中国の話だよね」と思うなかれ。中国でのライブコマースの隆盛を横目に日本でも2018年ごろから少しずつ広まり始めたが、正直なところイマイチ感は否めなかった。だが、最近徐々に盛り上がっ ...
2022.11.29
【データに見る「ECの地殻変動」】<第9回>スマホ経由のECが伸びている本当の理由
経産省の電子商取引市場調査によれば2021年のスマホ経由の物販系BtoC‐EC市場規模は6兆9421億円。市場規模全体に占めるスマホ率は52.2%と過半数を突破している。ちなみに2015年は1兆986 ...
2022.11.16
【データに見る「ECの地殻変動」】<第8回>目指すは越境EC版「リアル二刀流」
2022年の大きな経済トピックの一つは円安だろう。国内経済の状況に利上げへの動きは見られず、当面は円安が続きそうだ。物価高に直結する状態は、しばしば悲観的に報じられるが、輸出産業にとって円安はプラス。 ...
2022.09.26
【データに見る「ECの地殻変動」】<第7回>食品はEC市場規模拡大の起爆剤
経産省によると2021年の国内EC市場規模は13兆2865億円。EC化率は8.78%。カテゴリー別で最も市場規模が大きいのは食品(飲料・酒類含)で2兆5199億円。にもかかわらず食品のEC化率は3.7 ...
2022.09.23
【データに見る「ECの地殻変動」】<第6回>EC市場調査から見える次の一手!いち早く2022年の市場 ...
経済産業省は8月12日、「令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書」をリリースした。2021年の物販系BtoC‐EC市場規模は13兆2865億円、前年比8.61%増、EC化率は8.78%。若干強めの ...
2022.08.09
【データに見る「ECの地殻変動」】<第5回>ECでサステナビリティを実現する3つの方法
店舗よりECが優位? 業種を問わずサステナビリティが重要な時代となっている。EC業界とて例外ではない。宅配便の車両が街中を走り回る光景を見れば、EC業界は余計にCO2を排出しているのではと気になる。だ ...
2022.08.05
【データに見る「ECの地殻変動」】<第4回>個別企業のEC化率に着目する理由
前回のコラムでは商品カテゴリーごとに、EC化率が大きく異なる点を取り上げた。だが、それはあくまでも各カテゴリーそれぞれの平均値の話。当然、同一商品カテゴリー内でもプレーヤーごとにEC化率は一様ではない ...
2022.05.20
【データに見る「ECの地殻変動」】<第3回>商品カテゴリー別のEC化率を正しく分析する方法
2020年のEC化率は8.08%。至るところでこの数値が取り上げられており、その数の多さから多くの方々が強い関心を寄せていることが分かる。しかし、この数値はあくまでも全体値であり、すなわち商品カテゴリ ...
2022.04.22
【データに見る「ECの地殻変動」】<第2回>EC化率の国際比較に思うこれからの期待
経産省の電子商取引市場調査を長年担当してきたが、その間、常にEC化率に関する話題には敏感であった。同担当を退いた今もそれは変わらない。EC化率に関する議論はさまざまあり、眺めていると興味深いものも多い ...
2022.04.01
【データに見る「ECの地殻変動」】<第1回>2023年のEC化率10%突破に現実味
このたび、「データに見るECの地殻変動」というタイトルでEC化率を軸としたコラムを連載する貴重な機会をいただいた。前職の民間シンクタンク在籍時、おなじみの経済産業省電子商取引に関する市場調査を長年担当 ...