2023.01.16

【新春インタビュー】新日本製薬 後藤孝洋社長「主力ブランドを世界規模に育成」

新日本製薬 後藤孝洋社長


化粧品の通販事業を手掛ける新日本製薬が事業領域を拡大している。主力のシニア・ミドル向けオールインワンジェルに加え、30代以下をターゲットにした新製品を展開。健康食品はダイエット系の青汁に投資、健康食品の減収傾向に歯止めがかかかっている。後藤孝洋社長に、前期の振り返りと今後の計画を聞いた。



投資効率が良化


――2022年9月期の業績は、売上高が前期比5.5%増、営業利益は同2.9%増加だった。業績に対する評価は?

昨年度はいくつか新しい取り組みを行った。新商品では「クッションファンデーション」へ投資したほか、「パーフェクトワンフォーカス」という、30代以下を対象としたブランドへの広告投資などだ。どちらも広告投資効率が良かった結果、収益に跳ね返ってきた。「パーフェクトワンフォーカス」はSNSを中心にして新しい流通チャネルで展開した。SNSマーケティングをやりながら、ショッピングモール、ドラッグストアといった流通チャネルをクロスして展開してきたことで投資効率の良化が進んでいる。

――健康食品についての手応えはどのように捉えているのか?

昨年から再度、ヘルスケアの再構築ということで取り組んでいる。Fun and Healthという、シニア・ミドルを対象とした製品は「Wの健康青汁」を主力として展開した。新規に獲得したお客さまもほぼ倍増しており、売上高の減少傾向に歯止めがかかっている。

――今期業績予想も増収増益を計画している。アフターコロナで通販市場の勢いが鈍っているが、どのような成長戦略を描いているのか?

今期は中期経営計画(中計)である「VISION2025」の2年目ということで、中計最終年度の売上高目標500億円達成に向けた重要な1年だと位置付けている。ヘルスとビューティーの両輪を成長・拡大させて、そこに新たな製品やブランドを加えることで、幅広く展開していく1年にしていきたい。ウェルネスフードも順調に推移しており、こうした新しい芽が育ってきているため、それらを育成することと新たなブランドや市場を作ることが重要だと思っている。

――ウェルネスフードを手掛ける通販事業者はまだ多くないと思うが、こちらも成長領域として期待しているのか?

現段階では健康感度の高い方が使用する市場であると思っている。今後は、もっと自然に利用するという理解を広げていくことによって、普段の食生活に取り入れることができ習慣化しやすいのではないかとみている。

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