2023.01.13

【新春インタビュー】イングリウッド 上河原圭二執行役員「初の食品EC『三ツ星ファーム』が順調に成長」

イングリウッド アライアンス戦略室 上河原圭二執行役員


冷凍総菜のEC「三ツ星ファーム」を運営するイングリウッドは、2021年6月にブランドを立ち上げてから約1年で販売数が130万食を突破した。短い期間でブランド認知を拡大し、リピート率とLTVとも高い水準を維持しているという。2005年に創業してからアパレルやコスメなどの自社ECサイトを運営。これまでのノウハウをもとに「食」のECに乗り出している。ECノウハウを外部に提供するソリューション事業にも力を入れている。上河原圭二執行役員にEC事業の取り組みや今後の計画について聞いた。


――「三ツ星ファーム」の状況は?

「三ツ星ファーム」を開始してから約1年半、どのようなユーザーが、どのようなシチュエーションでサービスを利用しているかなど、クリアになってきた。これまで「食」のECに携わっていなかったため、しがらみもなく、思い切ったチャレンジをしてきた。商品の企画や開発、パッケージデザインも内製化している。内製化することで、社員同士が意見を出しやすい。妥協をせず、質の高い商品を提供した結果が、今の成長に表われていると思う。

――リピートにつながる取り組みは?

おいしさの追求だと思う。三ツ星ファームの事業責任者を筆頭に、ミシュランを獲得している料理人やヒットメーカーの管理栄養士、工場を巻き込んで試作を続けている。約70種類にメニューを拡充したが、今後も味に妥協をせず低糖質で高タンパクな商品の提供を続ける。

また、ECはトライアンドエラーがスムーズにできることが利点。次はこうしようという気付きを実行に移しやすい。さまざまなデータや仮説をスピーディーに具現化し、サービスの向上を目指している。

――課題はあるか?

スーパーやコンビニ、飲食店など、「食」に対して無数の選択肢がある中で、選ばれる理由を見極めなければならない。

メインユーザーは20~40代の女性だが、シニア層や子どもにもターゲットを広げたい。そのためには、ユーザーに合わせた細かな対応やカスタマイズを実現することが課題であり、突破していきたい。現在、約70種類の商品を展開しているが、総菜だけでなく、パンやスイーツも提供して商品を増やしたい。大豆ミートを使用するなど、体と環境に配慮した商品作りにも力を入れていきたい。

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