2023.01.06

【新春インタビュー】KINS 下川穣代表「クレンジングオイルがヒット 素材開発を視野にクリニック事業にも参入」

KINS 下川穣代表


菌ケアのサプリメントや化粧品のECを展開するKINSでは、2022年4月に発売したクレンジングオイルが、半年で7万本以上売れるなど、ヒットしている。同社では2022年、菌ケアをコンセプトにした動物病院を開設。医療分野にも進出している。今後は、クリニックの展開を加速するとともに、素材開発の事業にも着手する予定だという。KINSの下川代表に、2022年を振り返ってもらうとともに、2023年の事業計画についても聞いた。


半年で7万個を販売


――クレンジングオイルが好調だと聞いた。


2022年4月に発売した「KINS クレンジングオイル」は、「使い心地が良い」「クオリティーが高く、パフォーマンスがいい」といった声が多く寄せられている。

当社の「肌の細菌叢(さいきんそう)のケア」というコンセプトがお客さまに受け入れられ、「スキンケアの0番目」としてクレンジングを捉えていただけたことが、非常にうれしい。

4月からの半年で、約7万本が売れた。ほとんどが定期購入のお客さまだ。定期の契約をしたお客さまは、約2万4000人となっている。


フェムテックも視野


――このほど、KINSのサプリが初めて機能性表示食品として受理されたと聞くが。

届出が受理されたのは、「便通改善」の機能性表示食品「GUT+(ガットプラス)」だ。機能性関与成分は「有胞子性乳酸菌」となっている。2023年初頭に発売する予定だ。

「KINS」のサプリを機能性表示食品としてシリーズ化していく計画がある。まず手初めに、お客さまにとって分かりやすい「便通改善」を表示できる製品で届け出を行った。今後、「フェムテック」など、別の分野の機能性表示食品の届け出も順次行っていく計画だ。
 

――菌ケアの動物病院をオープンしたと聞いた。

2022年8月に、東京・二子玉川に動物病院「KINS WITH 動物病院」を開設した。「細菌叢(マイクロバイオーム)」の考えをもとに、犬や猫の腸内環境をケアする病院だ。

犬猫健康診断や予防接種などの一般的な診療を行っている。それだけでなく、腸内環境改善のアドバイスをすることを通して、ペットの口腔ケアやスキンケアにアプローチするのが、クリニック開設の目的だ。

動物病院を開設するに至ったきっかけは、KINSのサプリメントのお客さまから、「犬にも使いたい」という声が寄せられたことだった。犬猫に関する綿密な市場調査を実施。歯科領域に非常に豊富な知見を持つ獣医師とタッグを組み共同開発を行った。

動物病院は2拠点目を開設する計画も進めている。3~4年以内に動物病院の数を10店舗まで拡大させたいと考えている。

シンガポールでは、人間を診療する菌ケアクリニックの開設に向けた準備を進めている。2022年8月には私自身が、シンガポールに移住した。

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