2022.12.17

スキンケアブランド「Yunth」、P2Cで成功 「@cosmeベストヒット賞」で2冠

千葉由佳代表

スキンケア用品ブランド「Yunth(ユンス)」を展開するYunth(ユンス)は、P2C(パーソン・トゥ・コンシューマー)による販売形態で成功を収めている。注目を集めたスキンケア用品を表彰する「@cosmeベストヒット賞」で2冠を達成するなど、顧客から多くの支持を集めている。

「Yunth」は千葉由佳代表が、「もっと自分を大切にしてほしい」という思いを込めて立ち上げたブランド。

「私はインスタグラムを中心にファッションや美容について情報を発信している。その中で、出会った女性たちは、みんなかわいいのになぜか自分に自信を持てていないことが気掛かりだった。そんな人たちに自信を持ってほしいという思いで、このブランドを立ち上げた」(千葉代表)と経緯を語る。

P2Cでは、インフルエンサーやタレントなど、”有名人”が商品開発から販売までを手掛ける。有名人の知名度に頼る要素が強いため、事業の開始当初は好調でも、継続的に売り上げを上げるのが難しいという課題がある。

だが、同社では千葉代表の”本音すぎる”ライブ配信を通じて、ファンからの信頼を獲得している。

「ブランド設立前から現在に至るまで、顧客にうそをつかないことを大事にしている。ライブ配信では、『この商品は私には合わなかったけど、私より肌が白い人なら合うはず』『キャップが固くて保湿中だと滑ってちょっと開けにくい』など、感じたことをそのまま話すようにしている」(同)と説明する。

全ての商品を無理して魅力的に語ることはしないため、”案件”要素が低く、多くのライブ配信視聴者から高い信頼を得ることができている。現在では千葉代表を応援する「ちばゆかファミリー」というファンコミュニティーも誕生しているという。

「『Yunth』で商品を発売した際も、『ちばゆかファミリー』の皆さんがこぞって商品を購入してくれた。ファミリーの皆さんが『#ちばゆか買い』のハッシュタグを付けて、ストーリーに投稿してくれて、『Yunth』を広めてくれた。その結果、先行販売でも即完売するほど盛況だった」(同)と話す。

商品開発においても、ライブ配信中などに寄せられた視聴者の声を反映している。千葉代表自らがどのような商品を消費者が求めているのか、商品の企画段階からOEM会社の開拓まで、商品開発の全てのフローに携わっている。

「『Yunth』ではファンの皆さんの声を聞き、100%純粋な生ビタミンCを使用している生ビタミンC美白美容液の販売を決めた。特殊な製造方法になるため、この製造方法が可能かどうか、私自らOEM会社の開拓をした」(同)と話す。

今後は数年の間にEC・卸売りを含め、年商100億円の売り上げを達成していきたいという。





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