2022.01.07

【新春インタビュー】千趣会 梶原健司社長「アライアンスの機会創出」


協業先を増やす


――千趣会の場合、従来からリピート系商品の取り扱いが少ない印象だ。

創業時から頒布会のようにサブスクリプション的な売り方は、すでに実施している。健康食品を取り扱うかはともかく、グルメ系商材などでリピートを促進する施策にはチャレンジしていきたい。しかし、弊社だけでは実現に時間がかかるため、さまざまな取引先と共創という形で組ませていただき、商品・サービスの拡充に取り組んでいく。

――それが中計に掲げている「独自の共創モデルの確立」ということか。

弊社は従来、単独でオリジナル商品を開発してきたが、これからは千趣会が考えるクオリティーとクリエーティビティー、思想とか理念を共有し、それに共感いただける取引先・協業先とジョインさせていただき、お客さまが必要としている商品とサービスを提供していく。また、これまで以上にお客さまの多様な価値観を理解し、われわれのフィルターを通して最適な提案を行うような新しい広告の形も提供していきたい。

――社内的には、その考え方を落とし込んでいるのか。

新中計では具体的な方向性を示しており、例えば広告提案の見直しやデジタル領域のコミュニケーションの強化などが含まれている。さらに、通販事業はもっとアライアンスの機会を創出し、これまでにできなかった新しいサービスを提供していく。すでに発表しているが、オークネットさまとは商品の二次流通において共創を開始した。他にも育児領域で、コーベベビーさまとクリーニングサービスの検討を開始している。このように千趣会の考え方や思想が合う協業先との取り組みを増やしている。

――1月からスタートする新年度の抱負は?

私が社長に就任した際に掲げた、どこよりもお客さまを想い、どこよりもお客さまを喜ばせるという初心を忘れずに、顧客基盤をさらに強固なものにする。そして、お客さまの想いや期待に応えられるように提案力や商品力をもっと磨き上げることで、ブランドロゴを刷新したベルメゾン事業を中心に、これからもお客さまに必要とされる千趣会であり続けたい。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事