2023.02.27

【自然派化粧品開発特集〈インタビュー〉】実正 竹倉正徳部長「『自然派でありながら効果高い化粧品』開発に自信」

実正 開発部 竹倉正徳部長


――クライアントオリジナルの処方にすることも可能か。

少しならば、添加成分を変えることも可能だ。「こんなことはできないか」というご相談をいただければと思っている。

――「自然派」の新規開発品は他にもあるか。

最近人気が高い製品としては、疑似セラミドを15%以上配合したミルク「セラミドナノエマルジョン」がある。

セラミドは細胞間脂質に含まれる成分で、肌の恒常性を保つうえで重要な役割を果たしている。減少するとバリア機能の低下や乾燥など、さまざまな皮膚トラブルが生じる可能性があることが知られている。

通常、ミルクに配合できる疑似セラミドの濃度は、せいぜい数%だ。当社では、高圧乳化装置で、ナノエマルジョン化する技術を活用することにより、15%以上という高濃度配合を可能にした。高配合で安定化することができる。ナノ化した乳化粒子を作成しているため、一般的な乳化に比べ、肌なじみ・浸透性の良さが期待できる。少量の界面活性剤の使用で乳化が可能であるため、〝自然派〟化粧品との親和性が高い。合成界面活性剤フリーの処方にすることも可能だ。

――製剤の使用感は。

使用感も大変好評だ。しっとりするがべとつかないというお声を多くいただいている。しっかり浸透してくれていると感じる人が多いようだ。クリニック系からの引き合いもいただいている。

今後も、クライアントのニーズを満たす、化粧品開発技術に磨きをかけていきたい。


■実正
https://www.misho.co.jp/






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