2022.07.27

東通メディア、FOCUS[フォーカス]と提携でウェブ領域強化 SNSも積極的に活用【<対談>FOCUS 加田密CEO×東通メディア 門脇駿氏】


通販事業者をクライアントとする広告代理店の東通メディアは近年、ウェブ周りの販促活動を強化している。その一環として2年前、インフルエンサーマーケティングを手掛けているFOCUSと業務提携を締結。デジタル領域での販促を積極的に手掛けている。業務提携の背景や今後の計画について、FOCUSの加田密社長兼CEOと東通メディア営業本部メディア営業部の門脇駿氏に語ってもらった。



トレンド領域であるSNSに着目

 
--東通メディアとFOCUSが業務提携した時期と経緯は?

門脇:提携したのは2年前だ。われわれが所属しているJ-NOA(一般社団法人 日本新聞折込広告業協会)の全国大会に出席したとき、加田社長も来ていたのがきっかけだ。

加田:そこでFOCUSのサービスが紹介され、私も参加していたので、名刺交換をして、その後業務提携を締結した。FOCUSはインフルエンサーマーケティングを手掛けているが、どちらかというとフォロワー数の少ない一般層に近い人達を集めたプラットフォームであり、自分たちが応援したい商品やサービスを一般ユーザーの人たちがSNSを通して紹介する。そのようなプラットフォームを提供している。


--東通メディアにとって業務提携の狙いは?


門脇:われわれに対しては、紙のメディアが中心というイメージで捉えられていると思う。しかし現状、紙メディアの縮小を感じており、デジタル領域に対するニーズが高いことは非常に痛感する部分があった。ウェブやデジタルの領域で販促に協力できるような動きができないと、時代についていけないなと感じていた。その中でもFOCUSが取り組んでいるSNSの領域は世の中のトレンドであり、現在は商品を探す術であり、そのようなところもインターネットに近しい立ち位置で使われている。そこに着目していくと、FOCUSの事業は非常に魅力的で、世の中のニーズに応えられるサービスだと思い、業務提携を申し出た。

加田:東通メディアは広告代理店として通販支援を中心にやられている。われわれは元々飲食店などの実店舗支援を中心としていたが、コロナの影響でEC向けのお客さまを開拓する方針へ一旦舵をきった。紙からウェブというところで、われわれはその強みを持っていた。しかし、その販路開拓の部分ではまだ弱い部分があったので、東通メディアの販路を活用させていただければ、お互いにシナジーが見込めると判断した。



▲FOCUS 社長兼CEO 加田密氏

--業務提携してから2年がたつが、これまでどのような取り組みを行ってきたのか?

加田:ウェブの強みを生かして、地方のおいしいものや商品などをユーザーに届けて体験してもらって、その良さをSNSにより伝えていければと思い、テストマーケティング、システム改良などを繰り返してクオリティーを高めてきました。そこからは東通メディアが積極的に紹介してくれるようになってきた流れだ。

門脇:われわれとしては逆で、実店舗や飲食店といった領域とはあまり取引がなかったが、コロナになって実店舗の方もECに手を伸ばし始めた。そのタイミングで接点ができたという感じだ。当時はインフォマーシャルなどに力を入れていて、食品の魅力をテレビで伝える企画を展開していた。やはりその先にはデジタルの領域もあるので、そこでFOCUSに相談しながら提案する機会が増え、現状は様々な業界、通販領域でいうと化粧品、健康食品はもちろん、あとは食品といった領域でも紹介できるようになり、徐々に案件数を増やしている。案内が多いのは、FOCUSのメニューの中にあるモニタープランだ。商品サンプルをプラットフォームに登録されている一般ユーザーに実際に使っていただき、その内容を自分たちのアカウントで投稿してもらっている。そこでどんどん拡散してもらい、集客に活用してもらうことをフックに提案することが多い。

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