2022.07.24

オーツミルクを販売するEarth MILK、顧客ターゲットごとに適したUGCを掲載 想定の10倍の注文数

サービス責任者・井上貴之氏

オーツミルクを販売しているEarth MILKは今年3月、ネット通販を開始した。細分化した顧客ターゲットに最適なUGC(ユーザー生成コンテンツ)をECサイトに掲載。UGCを効果的に活用したことで、開始当初の注文件数は想定の10倍以上になったという。
 
アースミルクは、顧客獲得に向けて、三つのターゲット層があると考えた。(1)オーツミルクの存在を知らない「新規潜在層」(2)オーツミルクと同社を知っている「新規顕在層」(3)何度も同社商品を購入している「リピートクロス」─を想定し、顧客ターゲットごとに最も適したUGCを掲載した。
 
「『新規潜在層』には、ポップアップイベントなどで盛況な様子のUGCを掲載し、『盛り上がっているな』と興味を持ってもらうことを目指した。『今度イベントに行ってみようかな』と次の行動につなげることが重要だと考えた」(サービス責任者・井上貴之氏)と話す。

「新規顕在層」に対しては、購入者に連絡を取り、自宅での楽しみ方が伝わるUGCを掲載した。
 
「通常のミルクと比較して何が違うのか、自宅での生活にどう取り入れているのか、どのような体験を得られるのかなどをヒアリングして、それらが伝わるUGCを掲載した」(同)と語る。
 
既存顧客の「リピートクロス」に対しては、飲み続けられている理由を記載したUGCを掲載したり、アレンジレシピのUGCを掲載したりして、顧客が「新しいオーツミルクの利用方法と出会えること」を目指したという。

2021年7月に顧客データを分析するため、東京・渋谷区代官山の飲食スペースに出店したことがあった。そのときに口コミで来店者数が増加した経験があり、ECサイトでも顧客の声を活用することに注力した。
 
「UGCはいわゆる顧客の生の声を用いたコンテンツ。広告よりもUGCの方が、より使用感をイメージできると考えた」(同)と話す。
 
UGC活用が成功し、ECサイトは開設当初から好調だったという。「カートシステムは『Shopify(ショッピファイ)』を導入している。『Shopify』によると、3月にECサイトを開設した事業者の中で、サイト訪問者数が上位1%に入っている」(同)と語る。
 
今後は、自社商品の体験場所を増やしたい考えだ。自宅だけでなく、会社でも飲める機会を提供していくとしている。


「Earth MILK」
https://earth-milk.net/




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