2022.07.26

【「Bカート」導入事例】タイヘイ化成、取引先ごとに条件を変更

タイヘイ化成は、ビニール製品の製造・加工・印刷やアクリル樹脂を使ったグッズのOEM・オリジナルグッズ企画制作を手掛ける。プロスポーツチームやアニメのグッズなどを企画・開発から製造まで一貫して展開している。

自社工場を持つ強みを生かし、小ロットで受注も可能だ。「全ての加工を一貫してできる企業は多くない」(営業部・中村孝徳氏)ことから、版権を持つ企業との取引も多い。

取引先との商談は4人の営業社員による対面が中心だ。業種などのジャンルによって担当を分け、その業界や特徴を生かした商品づくりを提案するという。新規取引先からのリピートが多く、製品力には定評があるようだ。

コロナ禍で受注が増えているのが「ウェルダー加工」だ。以前は国内で加工を手掛ける企業が少なく、長年の実績がある同社に依頼が増えたという。また、スポーツチームの記念品やスマホケースなどを販売するBtoC-ECサイト「ワンダーカスタム」も運営する。自社サイトのほか、楽天市場にも出店して販売している。


「Bカート」導入で新規開拓


BtoB-ECサイトは2018年4月に立ち上げた。新規顧客獲得の有力な手段だった展示会の費用対効果が落ち込んでいたため、OEM受注をウェブに移した形だ。

当初は同人グッズなどの受注が多く、新規ジャンルの取引先によるOEMの受注も増えている。現在は、ノベルティグッズを制作したい企業のニーズに応える商品も加えた。サイトでは250品目を取りそろえる。

Daiが提供する「Bカート」は、ウェブサイト制作を依頼していたソフトコムの紹介で導入した。取引先ごとに条件を変更することができることが決め手だった。

ECサイトの運用を開始して約150社との新規取引が始まった。営業社員が提案することもなく、スポットの受注が増えた。「社内ではECサイトからの新規獲得に注目が集まり、これまで接点のなかった企業との取引のきっかけになっている」(中村氏)と話す。

雑貨の開発に関する「お役立ち情報」をブログで紹介し、積極的な情報発信を行うことでサイトへの集客や顧客との接点づくりに役立てている。例えば、同人誌の作家向けに著作権の基本的な知識の説明やグッズの作り方を解説。法人には、どのような基準で依頼する企業を選べばいいか、どんなノベルティが喜ばれるのかといった担当者の課題解決につながる内容にしている。今後は「ウェルダー加工」を小ロットで国内製造できる強みについて情報発信を強化していく。そのためのオウンドメディアを立ち上げ、広く認知を高める考えだ。


【「Bカート」サービス概要】
「Bカート」は、BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス。BtoB特有のさまざまな商習慣に標準対応している。カスタマイズが不要ですぐに利用できる。中小企業から上場企業まで、1000社以上の導入実績がある。現在、35万を超える事業者がBカートで発注を行っている。月額9800円から即日スタートできる特徴もある。



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