2023.07.05

【2023年版】「化粧品通販売上高ランキングTOP92」発表 会員限定でTOP46をウェブ公開


新規獲得効率は悪化


5位のファーマフーズの売上高は、育毛剤「ニューモ」が引き続き高い売り上げを記録した。ニューモの売り上げは2021年7月期において、前期比726.5%増と驚異的な伸びを示した。2022年7月期の「ニューモ」の売り上げは、前期比4.5%増の279億6700万円で着地した。

2022年7月末時点の定期顧客件数は、前年同時点比9万9593件減の44万1403件だった。同社によると、広告による新規顧客の獲得効率は以前に比べて悪化傾向にあるという。

ネット通販による売り上げは約5割。2022年7月期は新聞・雑誌などの紙媒体の広告出稿にも注力したという。約3割が紙媒体による売り上げだという。インフォマーシャルを中心としたテレビへの出稿は、全体の約15%だとしている。

新規顧客の獲得効率の悪化は、化粧品通販業界全体の課題となっている。2023年度において苦戦している事業者は少なくないようだ。CRMへの注力や、海外顧客の獲得などに取り組む企業はますます増えそうだ。





【表の見方】
「化粧品通販売上高ランキング」は、全国の化粧品通販事業者を対象に調査を実施。企業からの回答や取材データをもとにランキング表を作成した。調査対象期間は、2022年4月から2023年3月の間に迎えた決算期の売上高。化粧品通販専業は全社売上高、その他の商品ジャンルを扱う企業は、化粧品部門の売上高を掲載している。

店舗や卸、海外事業の売上高を含む企業もある。回答のなかった企業は、取材データや開示情報をもとに推定数字を記した。売上高は百万円単位とし、増減率のパーセントは小数点第二位を四捨五入した。増減率の「▲」はマイナスを表す。表中の「※」は本紙推定、「―」は不明、もしくは算出不能。

化粧品の製品カテゴリーは、スキンケア、ベースメーク、メーキャップ、ヘアケア、クレンジング、せっけん、香水、バスケア、デンタルケアと定義した。


【企業注記】
注記は次の通り。

◎オルビス=全体の売上高
◎ファーマフーズ=「ニューモ育毛剤」の売上高
◎北の達人コーポレーション=全体の売上高
◎フューチャーラボ=フューチャーラボの全社売上高。一部サプリメントの売り上げを含む
◎アクシージア=中国をはじめ、日本国内外のEC売上高を含む
◎Sparty=店頭卸やブランド開発支援などを含む全社売上高

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