2023.05.26

【データに見る「ECの地殻変動」】<第15回>情報チャネルのデジタル化にEC化率の押し上げを期待


EC化率上昇に期待


さて、このデジタル効果指数をどう捉えるか。EC化率は8.78%。対するデジタル効果指数は43.94%。前者は販売チャネルとしての数値、後者は情報チャネルとしての数値である。

要するにデジタル経由での情報を参考にした購入が金額ベースで43.94%相当あったがECでの購入は8.78%にとどまったということだ。

差し引き35.16%の値が示すもの、それはまさにオムニチャネルの重要性の定量的な示唆と見る。デジタルの情報を参考にするけれども購入はあくまでもリアルチャネルといった具合だ。

これから先、デジタルネーティブ世代の加齢とともにデジタル効果指数はまだ上昇するだろう。つまり情報チャネルのデジタル化は今後も確実に進む。

これがオムニチャネルの進化につながるのは間違いないだろう。他方、少子高齢化による人手不足はリアルチャネルも直撃している。よってオムニチャネルも限界があろう。

従って情報チャネルのデジタル化が販売チャネルのデジタル化、すなわちEC化率の上昇につながることも併せて期待したい。












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