2023.01.17

【韓国高麗人蔘社 金拏侖社長に聞く】顧客接点の強化と世界観の訴求で韓国コスメを拡大 化粧品事業を通し日本と韓国のかけ橋に

韓国高麗人蔘社 金拏侖(キム・ナユン)社長


日本人に合う商品選定


ーー自社の強みをどうみる。

私の思いも含めますが、事業を通して日本と韓国のかけ橋になりたいという思いが根底にあります。韓国には数多くのコスメ企業があり、良い物がたくさんあります。しかし、全て日本に持ってくることはしません。日本の人に受け入れてもらえる商品であることを条件に、そのブランドの企業姿勢も大切にしています。環境問題やサステナビリティーなど、共感できる視点を持っているかどうかも基準のひとつです。

これを踏まえ、実際に韓国に足を運び、商品を手に取って良いと思ったブランドを日本で展開しています。商品の目利きという部分が特に強みになっていると判断しています。

現状、取引しているコスメのブランド数は15社で、2023年は今よりも増やしていく計画です。


世界観の訴求を強化


ーー2023年の戦略は?

2023年は、消費者とコミュニケーションの機会を積極的に作っていく施策を投じる予定です。昨年は、直営店を一気に増やして、店舗数を10カ所に拡大するなど販売力と認知拡大を引き続き強化していきます。同時進行の形で、新たな顧客接点の場としてイベントやポップアップを通じて、顧客とコミュニケーションを取っていきたいと考えています。

顧客とのコミュニケーションを通じてコスメブランドの世界観を伝えていくことは、韓国コスメのさらなる広がりにつながると思っています。今、韓国コスメの企業は、ブランドの世界観を訴求した店づくりや、カフェとコスメを併設した店舗展開など、商品力に加えたブランドの世界観の訴求を積極的に行っています。

日本でもデジタルを通じて韓国コスメの情報を得ることができるようになりましたが、ブランドを根付かせることとは話が違います。各コスメブランドが持つイメージや世界観を知らせていくことこそ、当社の役目であり、先行して手がける必要があると思っています。最終的には、コスメを通してライフスタイルを提案していきたいと思っています。

また、ECも強化していきます。当社は卸や直営店が売り上げの大半を占めていましたが、2022年からECに注力した結果、売り上げが大きく伸びました。2023年も継続して取り組んでいきます。オンラインとオフラインをミックスさせて、韓国コスメの世界観を訴求していきます。







RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事