2023.09.26

オンライン診療サービス「med.」、本格提供スタート 楽天との連携強化、医薬品の品ぞろえも拡充

発表会の登壇者。写真左から 楽天グループ 副社長執行役員 CMO 河野奈保氏、アイメッド 代表取締役社長 田中良宗氏、デヴィ・スカルノさん、湘南美容グループ 副統括院長 加藤周氏

アイメッドは9月25日、楽天IDと連携したオンライン診療サービス「med. powered by Rakuten(med)」の本格提供を開始した。今年5月からベータ版を提供していたが、今回、本格提供を開始した。本格提供に当たり、サービスメニューや決済、取扱商品の品ぞろえを拡充した。9月30日からはデヴィ・スカルノさんを起用したテレビCMを放送し、利用者獲得を加速する。

「med.」は美容や男性・女性の特有の悩みを持ちながら対面診療を躊躇する人や通院負担が大きい人、長期服用薬の継続的な購入を行っている人などに向けて展開するオンライン診療サービス。ユーザーはオンライン上で提携医療機関の自由診療を受診し、医薬品の処方を受けることができる。

アイメッド 田中良宗社長は、「私たちは未来のお薬の在り方をデザインしたいと考え、楽天グループとSBC湘南美容クリニックの協力のもと、『med.』は誕生した。さまざまな人がお肌のトラブルや薄毛、生理痛、EDなどお悩みを抱えている。自分で悩みを抱え込むのではなく、専門家である医師に簡単に相談でき、解決できることができたらどうだろうか。スマホで診療ができ、お薬が届くという分かりやすく使いやすくすることで、オンライン診療のハードルを下げることにチャレンジしていく」と話す。


▲アイメッド 田中良宗社長

今回の本格提供に当たり、決済方法を拡充した。これまではクレジットカード、代引きのみだったが、9月7日から新たに「楽天ペイ(オンライン決済)」を追加している。楽天IDに登録しているクレジットカード情報を利用して決済が行えるだけでなく、決済時には「楽天ポイント」の獲得・利用が可能になった。

楽天グループ 副社長執行役員 CMO 河野奈保氏は、「当社とアイメッドは昨年9月にオンライン診療サービスの領域において協業に合意した。今年5月のベータ版提供から、楽天IDとの連携を開始している。楽天もアイメッドとともにサービスを盛り上げていく」と語った。


▲楽天グループ 副社長執行役員 CMO 河野奈保氏

取り扱い医薬品の品ぞろえも強化している。今までは、美容やスキンケア、低用量ピル、ED治療薬などの提供してきたが、新たにAGA(Androgenetic Alopecia)向けの医薬品の取り扱いを開始した。さらに、各種美容内服薬やドクターズコスメの種類も追加するなど、ラインアップを拡充している。

さらに10月1日から、オンライン診療の時間帯を従来の10時から19時までから、10時から23時までに拡大する。ユーザーは楽天IDを連携してサービスにログインした後、提携する医療機関の医師の診療予約、薬の仮選択を行い、事前問診への回答を行ったうえで、医師によるオンライン診療を受けることができる。オンラインでの医師の診察・カウンセリングを経て処方を受けた後、処方された医薬品を配送する。

医薬品提供後における症状の変化や経過をみるため、診療から一定期間経過したユーザーに向けて、体調確認や必要に応じて再診を促す「経過観察システム(仮称)」を導入し、より安心安全な処方の実現を目指す。

9月30日からはデヴィ・スカルノさんを起用したテレビCMを関東圏で放送する。


▲CMに出演するデヴィ・スカルノさん

デヴィ・スカルノさんは、「お仕事の合間に診療を受けようと思っても、待ち時間が長く諦めてしまうようなこともある。今は皆、スマホを持っているので、オンライン診療サービスの話を聞き、便利なサービスが登場したと思い、喜んでいる」と語った。







RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事