2023.09.25

「規格外野菜」定期配送のエクネス、東洋大学生とコラボした特別パック販売 若者の野菜不足と食品ロス問題を解消

エクネスは9月21日、一般の流通網では捨てられている「規格外野菜」を定期配送サービスで届ける「ロスヘル」において、東洋大学のSDGsを研究するゼミから生まれた「Teamベジタクル」の学生たちと企画した「東洋大学×ロスヘル特別コラボパック」を発売した。学生の野菜不足解消と食品ロス問題を合わせて解決する期間限定特別パックとなる。

エクネスの提供する「ロスヘル」は、味には問題がないが、サイズが大きすぎる、逆に小さすぎる、あるいは形が不揃いといった理由で一般の流通ルートから弾かれ、廃棄されてしまう規格外野菜を全国各地から調達し、一般的な価格より最大30%程度安価に提供する規格外野菜の定期配送サービス。規格外野菜の有効活用により、食品ロスの削減を目指している。

9月21日~10月21日の期間、「ロスヘル」において、東洋大学のSDGsを研究するゼミから生まれた「Teamベジタクル」の学生たちと企画した「東洋大学×ロスヘル特別コラボパック」の期間限定販売を実施する。ロスヘルが通常販売している「わくわくロス野菜Sパック」よりも小さいサイズで「規格外野菜」を販売し、価格は864円(税込)。一般的な市場価格と比べて約40%も安く提供する。学生やひとり暮らしの人が気軽に野菜不足を解消でき、規格外野菜を選ぶことで食品ロス削減にもつながる商品となる。

学生が調理しやすいよう、じゃがいも、にんじん、梨などの定番の青果のみで構成するという特徴も備え、「丸ごと玉ねぎ蒸し」「ナスニンニク焼き」など、東洋大学「Teamベジタクル」が考案した、料理に不慣れな学生でも調理できるオリジナル・メニューの作り方も同封する。

東洋大学の学生「Teamベジタクル」が在学生約100人に実施した調査によると、「野菜不足と感じている学生」が7割以上いることが明らかになった。厚生労働省は「野菜類を1日350g以上食べましょう」と呼びかけているが、同省が実施した2018年の「国民健康・栄養調査」における野菜類平均摂取量は、成人男性で約290g、女性で約270g。特に20~30歳代では男性で約260g、女性で約240gと成人の平均より約30gも少ない結果となっている。


こうした状況において、「若者の野菜不足」「規格外野菜が捨てられ、大量の食品ロスが発生している現実」という問題意識を抱いた東洋大学の学生から、「学生の野菜不足を解消しながら、学生でもSDGsについての取り組みを一緒に考えたい」との依頼があり、今回のコラボパック発売に至ったとしている。

東洋大学「Teamベジタクル」が、「どうしたら野菜を摂取するか」と学生にアンケートをとったところ、「安くなったら」「簡単に作れるレシピがあれば」という回答がもっとも多く、約4割以上の回答を得たことから、自ら考案したレシピの付属も行った。学生の野菜不足解消と食品ロス問題を合わせて解決を目指す。




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