2023.09.25

マンガやキャラクターグッズ販売の虎の穴、流通総額は7%増の331億円 登録ユーザー数は30%増の1485万人に

ユメノソラホールディングスのグループ会社で、マンガやアニメ・同人誌やキャラクターグッズ等の委託流通、店舗運営事業を行う虎の穴はこのほど、2023年度(2022年7月~2023年8月)のDX事業全体の流通総額が、過去最高となる前年比7%増の331億円を達成したと発表した。さらにサービス登録ユーザー数は、同30%増の1400万人を突破した。オンラインサービスに注力したことで売り上げが堅調に推移した。

同人誌販売・クリエイター支援サービス大手の虎の穴は、2023年度(2022年7月~2023年8月)の業績と1年間の取り組み、および今後の展望を公開した。



2023年度の流通総額は、331億円(前年比107%)、各サービスの累計登録ユーザー数は1485万人(前年比130%)に到達した。DX化を推進し、オンラインサービスに注力した結果、売上が堅調に推移し、2023年度の流通総額は前年の2022年度を31億円上回る331億円に達した。サービス登録ユーザー数も前年比130%の1400万人をとっぱし、過去最高を更新した。



1年間の取り組みについて、同人誌流通事業においては、通販・委託サービスの利便性向上のため、商業商品レビューの実装、「HakoBook」との連携による同人誌発送の手間の軽減、購入制限付きの限定販売サービス「シークレット販売NEO」のリリース、新刊の告知・予約開始日時設定機能の実装、サークルカードポイントのとらコイン交換対応の機能改善などを行った。

また、拠点再編として、秋葉原店などを閉店した一方で、協業モデルであるインショップ店舗を20店舗まで増やしている。

ファンティア事業においては、クリエイターとユーザーがより便利で安全利用できるよう、コンテンツビューアー機能の実装、メッセージ、コメント機能のアップデート、新着コンテンツのフィルタ機能の実装、投稿の複製と自動保存による情報発信利便性の向上、Googleアカウント、Discordアカウントでの新規登録/ログイン機能の実装、セキュリティ向上のための2段階認証の必須化、複数の不正クローリング対策の実行、違法アップロード対策の取り組みなどを行った。

クリエイター支援においては、クリエイターの創作と発表の活動支援のため、インボイス制度に対するサークルへの支払い料率の維持、印刷会社との連携によるゼロエン印刷を中心とした出版支援、Webオンリーイベントの開催支援に取り組んだ。

「クリエイターのファミリーになる」をビジョンに掲げる虎の穴は、DX推進と事業のグローバル化を通じて、クリエイターの活動機会やコンテンツの届くファンをさらに増やせるよう今後も力を尽くすとしている。

その一環として、推進している物流拠点の移転とDX化による通販システムの高速化を皮切りに、物流拠点の移転およびDX化による配送と荷受けの早期化を推進する。


▲新物流センター「プロロジスパーク八千代1」の外観

ファンティア登録カテゴリの拡大と新しいクリエイティブ活動支援サービスの強化、ファンティアの単独事業会社化による事業成長スピードの向上、同人誌販売とクリエイター支援事業双方での海外需要の獲得、アジア圏マーケットの開拓強化などの計画も進めていく考えを示した。






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