2023.08.15

【〈特集〉まつ毛美容液】市場規模は120億円に急拡大 体感性を武器にリピート促進

▲まつ毛美容液市場は急拡大中 通販商品中心に取り上げた

まつげ美容液の市場が急拡大している。データ調査会社のインテージによると、2022年の店販のまつげ美容液の市場規模は、2017年比約2倍の60億円となったとしている。複数のメーカーによると、まつげ美容液の市場は、通販と店販でシェアが半々になっているという。通販も、店販と同様、60億円程度の市場規模になっている可能性がある。まつげの長さやボリュームアップの面で、体感性の高い製品も増えている。ヒト幹細胞培養液エキスやフラーレンを配合して差別化を図る企業も増えているようだ。


<CONTENTS>
・【インタビュー】インフルエンサー 宮崎麗果さん「体感性重視で開発 1年で3万箱超を出荷」
・【インタビュー】TENSHIN 西山結美社長「Makuakeで目標金額の8.5倍を達成」
・「PHOEBE BEAUTY UP EYELASH SERUM」まつげメモリやハートのカードで継続率アップ
・「湘南美容 まつ毛美容液」「LDK the Beauty」でベストバイにも
・「濃いまつ毛美容液 バンビウィンク プレシャスアイラッシュセラム」サプリと併用で体感性アップ



【<インタビュー>ELEVATE 宮崎麗果社長】

体感性重視で開発、1年で3万箱超を出荷


▲Instagramでは約37万人のフォロワーがいる宮崎麗果さん

サイエンスコスメブランド「GENiS Professional(ジェニス プロフェッショナル)」を運営するELEVATEは2022年9月から、敏感肌向けまつげ美容液「Lashgenic(ラッシュジェニック)」を展開している。ヒト幹細胞エクソソームや豆乳発酵エキスを配合した、「体感性」を重視したまつげ美容液だという。発売直後から人気が急騰し、2023年7月末までに、3万5000箱以上が売れたとしている。同商品について、同社の社長で、インフルエンサーとしても知られる宮崎麗果氏に、人気の理由を聞いた。
 

科学と古来美容の融合


――まつげ美容液「Lashgenic」はどんな商品ですか?

最新のテクノロジーであるエクソソームと、古来の美容成分である発酵成分をミックスしたサイエンスコスメブランド「GENiS Professional」の第1弾商品として開発しました。


▲「GENiS Professional(ジェニス プロフェッショナル)Lashgenic」

私は敏感肌で、刺激の強い成分が肌に合いません。私と同じように、敏感肌の人でも使えて、まつげを伸ばしたりボリュームを増やしたりする効果を確かに期待できる商品として開発しました。

私は、化粧品の素材や美容成分について、マニアックに研究しています。

まつげ美容液については、「まつげが伸びた」「ボリュームが増えた」と確実に体感できるように、こだわって開発しました。

エクソソームは、ヒト幹細胞を培養した際の上清液から得られる成分です。若返りの伝達に大きく関係するといわれています。再生医療でも使用されており、希少価値の高い成分です。まつげの発育にも大きく影響します

豆乳発酵エキスは、イソフラボンを多く含んでいて、美白やアンチエイジング効果が期待できます。肌に対する刺激がとても弱い成分です。

「しっかり体感できる」「敏感肌でも使用できる」という二つのポイントを両立したまつげ美容液となっています。

――「GENiS Professional」の最初の商品としてまつげ美容液を選んだのはなぜですか?

スキンケア製品は、肌への効果を体感するのに、一定期間使い続けなければならず、時間がかかります。

まつげ美容液は、使い始めると、まつげの伸びやボリューム感のアップを、比較的短期間で体感できます。

すぐに効果を実感したいというユーザーに、ピンポイントで訴求することができるよう、まつげ美容液を第1弾として選びました。
 

4回目の継続率は80%


――まつげ美容液のユーザーの反応はどうですか?


リピート率が非常に高いです。

「Lashgenic」は公式ECサイトで、定期購入を中心に販売していますが、初回購入から2回目購入に至る人が90%以上となっています。4カ月目以降も定期購入を継続する人が、80%以上になっています。

継続率が高いのは、一度使うと、まつ毛のボリューム感アップを体感する人が多いからだと思います。

お客さまからは、「まつげ美容液を使っても肌が荒れなかった」というお声がとても多く聞かれます。

他のメーカーのまつげ美容液では、使い続けると肌が荒れるという人が少なくありません。

理由の一つに、まつげのボリュームアップのために刺激の強い成分を使っているということがあります。成分によっては、まぶたが下がってきてしまったり、色素沈着が発生したりするものもあります。

まつげ美容液は、衛生面にも課題があります。ブラシタイプは、まつげに液を付けた後、液の中に戻します。目は粘膜ですから、肌に何度も塗ったものを、粘膜に近い位置に使い続けるのは、リスクとして感じる人もいます。

当社の「Lashgenic」では、使い切りタイプの綿棒を採用しています。衛生面を気にすることなく、1回分をふんだんに塗ることができるので、お客さまの満足感が高いです。

――どんな形でブランドの認知拡大を図っていきますか?

これまでは、インスタグラムの私の投稿を見て、購入してくれるお客さまが多かったです。現在は、安定して在庫が確保できるようになったので、ウェブ広告も少しずつ出稿して反応を見ています。

美容サロンを経営するお客さまからは、「お店で取り扱いたい」というお声をいただくことも少なくありません。一部のサロンに向けて卸販売もできるよう検討しています。

まつげ美容液市場については、大手から中小まで多くのメーカーが参入して、レッドオーシャンになりつつあります。ただ、体感性や衛生面のリスクから、満足する製品に巡り会えていないユーザーがたくさんいると思います。

「まつげを伸ばしたい」と強く考える、モチベーションが高いユーザーに、体感性が高い当社の製品をしっかりとリーチさせていきたいです。競合商品がたくさんある中で、品質が高い確かな製品を開発して、ニーズが高い層にリーチさせることを、私は「オアシスマーケティング」と呼んでいます。

頭皮美容液やシートマスク、プロテインなど、まつげ美容液以外のジャンルでも、「オアシスマーケティング」で、プレゼンスを高めていきたいです。


サイエンスコスメブランド「GENiS Professional(ジェニス プロフェッショナル)」はこちら
https://genis.jp

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