2023.04.28

ZOZO、商品取扱高は7%増の5443億円 「ジャンル拡大」「リアル連携」「生産支援」で8000億円超へ


「ZOZOTOWN」商品取扱高は4355億円


2023年3月期の決算内容を詳しく見ていくと、売上高は同10.4%増の1834億2300万円、営業利益は同13.6%増の564億2100万円、経常利益は同14.2%増の567億1600万円、当期純利益は同14.6%増の395億2600万円になった。

「ZOZOTOWN」の商品取扱高は同11.2%増の4355億4200万円だった。2022年5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK」を実施し、夏・冬のセール開始期間にはテレビCMも放送して集客を強化した。




「ZOZOCOSME」商品取扱高は60%増の91億円


カテゴリー強化の取り組みとして、コスメカテゴリー強化を図る「ZOZOCOSME」に注力している。商品取扱高は91億円(前期は57億円のため約60%増)になった。

「ZOZOCOSME」の取り扱いブランド数は拡大しており、2023年3月末時点で国内外の700以上のブランドを取り扱っている。肌色を計測できるツール「ZOZOGLASS」を用いて、最適なファンデーションやコンシーラーの色を提案する購入アシスト機能を実装し、ユーザーに新しい購入体験を提供したことも成長に寄与した。

中古品を販売する「ZOZOUSED」の商品取扱高は同19.3%増の160億4600万円になった。


「ヤフーショッピング」における商品取扱高も13.8%増に


「ヤフーショッピング」における商品取扱高は同13.8%増の498億8100万円だった。モールを運営するヤフーによる販促施策投下の効果で、売り上げを伸ばしたという。

BtoB事業の商品取扱高は同41.2%減の156億8400万円だった。前第4四半期連結会計期間に商品取扱高の多くを占めるブランドの支援撤退があったため、大幅に減少している。

広告事業の売上高は同23.3%増の77億7000万円になった。


広告出稿量やサーバ利用量の増加で販管費は7.9%増


販売費及び一般管理費(販管費)は同7.9%増の1149億20百万円となっている。商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合は同0.1ポイント減の22.9%となった。

テレビCMやウェブ広告などの投下量の増加や、システムリプレイスやサービス強化に伴うクラウドサーバ利用量増加などにより、販管費が増加している。



一方、物流拠点内の作業効率向上により、人件費のうち物流関連費(対商品取扱高)が0.3ポイント低下した。出荷単価が前期実績を上回り、商品配送時の梱包資材のサイズ適正化により、荷造運賃(対商品取扱高)が0.3ポイント低下している。


2024年3月期の商品取扱高は6.7%増を計画


2024年3月期の商品取扱高は同6.7%増の5808億8100万円を計画している。売上高は同9.4%増の2007億円、営業利益は同6.3%増の600億円、経常利益は同5.8%増の600億円、当期純利益は同6.3%増の420億円を見込んでいる。








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