2023.12.01

【データに見る「ECの地殻変動」】<第21回>メルカリ10周年に思う「ブレてはいけない」フリマの本質


過剰生産の引き金に?


さてこう書くと”いいビジネスモデルだね”で話は終わってしまうのだが、筆者は少し違った目線も同時に持っている。同市場が一次流通市場を刺激し、新品が必要以上に生産されていると仮定したら環境保全の点でどうだろう。余計なエネルギー資源を使用していることにならないか。

フリマでリユースといっても大半はいずれ廃棄される運命だ。フリマでの売却を前提として新品を次々と購入する消費行動は、正直なところ筆者はあまり感心しない。

フリマの市場規模拡大は大いに結構なことだ。だが、それはあくまでも純粋にリユースが増えればという観点での話。

フリマ市場規模の拡大化によってリユース品に市場価値が生まれ、それが起点となり必要以上に一次流通が拡大するとしたら筆者には本末転倒のように思えてしまう。

フリマ側の目線で売り上げを伸ばしたいと願う気持ちは十分理解できるが、収益性とサステナビリティとの間で絶妙なバランスを保つことがフリマのブレない本質と考える。









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