【インテリアEC特集～2024年の動向予測～】領域拡大、新商品、実店舗に商機 ECと店舗の相互連携進む

友安製作所、中間ポジション戦略

友安製作所は2024年の戦略の一つに、「中間ポジジョン施策」を挙げている。

中間ポジションにはいくつかの見方があるとし、価格でいえば高価格でも安価でもない中間を狙う。「流行などを追う気はない。自社らしさで勝負する」（友安社長）と話す。

また、中間のポジショニングは、何かあっても動きやすくするためであり、情勢に合わせる臨機応変な対応力を備えるためでもあるとしている。

商品の開発能力で攻勢に出る考えで、自社で製造販売できる強みをさらに生かしていくという。

ECだけでなく、実店舗やイベント展開も強化している。

実店舗は複数展開しており、自社商品でコーディネートしたカフェスペースを併設している店舗もある。カフェに置いてあるソファーや壁紙、照明などのインテリア用品は、商品のタグとECサイトがひも付くQRコードを付けている。来店客は、カフェでくつろぎつつ、気になったらアイテムを手に取って、ECで商品を購入できる仕組みだ。実店舗の運営ではファン作りに貢献している実感もあるそうだ。

このほか、同社主催のイベント「トモヤスフェスタ」も年1回行っている。多数のユーザーと交流し、接点を作って着実にファンを増やしている。