2023.10.17

中古カメラECのアンドユニーク、1年で売上2倍に 一元管理システム導入で6モールに新規出店

アンドユニーク 上田誠也代表


中古カメラをネット販売するアンドユニークは約1年間で6つの販売チャネルを開拓し、売り上げを約2倍に拡大している。コロナ禍以降、ニーズが拡大している中古カメラの販路を急速に広げるため、一元管理システム「TEMPOSTAR(テンポスター)」を導入したという。少人数で8つのモールに出店し、売り上げ拡大に成功している同社の事業戦略について、上田誠也代表に聞いた。



上田氏は2020年、個人事業として中古カメラの販売を開始した。「Amazon」「ヤフオク」での販売から開始し、実績を積み上げた後、2021年11月に「株式会社アンドユニーク」を設立した。

法人化したことで、出店できるチャネルも広がり、2022年5月から販路拡大を加速した。そこから1年強で「ヤフーショッピング」「au PAY マーケット」「ラクマ」「eBay」「メルカリShops」「Amazon.com(米国)」に出店したという。

上田氏は「コロナ禍で半導体が不足した影響もあり、カメラの新製品の供給が滞ったこともあり、中古カメラのニーズは拡大している。販路を拡大したいと考えたが、複数チャネルへの出品作業や在庫の管理が煩雑で躊躇していた。そんな時に知り合いの経営者から、一元管理システムのことを聞き、複数のサービスを紹介してもらった」と話す。

2つのチャネルを運営している際も、出品作業には時間がかかっていた。さらに、同じ商品が同様のタイミングに売れてしまい、一方の購入者にすでに売れてしまった旨を説明し、クレームが発生してしまうケースもあったという。


対応モールや費用が決め手、「TEMPOSTAR」導入


2022年5月に一元管理システム「TEMPOSTAR」を導入したことで、出品作業の効率化、二重販売のリスク軽減が可能となり、一気に販路を拡大できる体制を構築することができた。

上田氏は「複数のサービスを紹介してもらったが、当社が展開したいと思っているモールと連携しているか、Amazonの物流サービスであるFBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)に完全に対応しているか、料金が導入しやすいプランか、などを検討し、『TEMPOSTAR』に決めた」と話す。

「TEMPOSTAR」は主要なモールやAmazonのFBAに対応している。さらに初期費用無料・月額費用1万円~と導入のハードルが低かったという。


画像も一括登録可能、商品登録機能が充実


上田氏は「商品登録の機能が充実している。CSVで『TEMPOSTAR』に登録すると、対応モールに一括出品できる。商品画像の登録も『TEMPOSTAR』を経由して一括してモールに登録できる」と話す。

中古品の場合、商品の状態や付属品など1点1点の商品情報が異なるため、商品登録の手間がかかる。商品の状態を伝えるために画像もなるべく多く載せた方が良いため、モールごとに登録していると、その作業量は膨れ上がる。

一元管理システムの中には、商品画像の一括登録に対応していないサービスもあるが、「TEMPOSTAR」は商品画像を対応モールに一括登録できるため、販路が増えても、作業量を抑えることができるというのだ。

契約から稼働までもスムーズだったという。契約から約1カ月で稼働を開始できた。導入時の不明点は電話やメールでカスタマーサポートに確認し、問題なく導入できたという。

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