2023.10.04

ティーライフ、名古屋に「2024年問題」の戦略拠点 運送許可取得でコスト削減

取締役ロジスティクス事業本部長 石澤浩和氏

健康茶や化粧品などの通販事業を展開するティーライフは、静岡と愛知に3カ所の物流拠点を設けており、物流代行サービスを提供している。2022年5月に開設した「名古屋センター」は、2024年問題に対応する戦略拠点としている。東京・大阪間の輸送の中継拠点に位置し、東名阪の大都市圏への効率的な商品供給が可能になる。さらに運送業の許可の取得も予定しており、コスト削減や在庫のロケーション最適化など多様なニーズに柔軟に対応できる体制を整えている。

同社はBtoC、BtoBの物流代行サービス、倉庫スペースの賃貸などを提供している。運営している3拠点は、いずれも東名阪に近く、配送のコストやリードタイムを圧縮できる点が強み。

物流拠点は静岡・袋井市にある袋井センター(延床面積6万2429平方メートル)、同・掛川市にある掛川センター(同2万9191平方メートル)、愛知・名古屋市にある名古屋センター(同2万324平方メートル)の3カ所がある。

「特に昨年開設した『名古屋センター』は2024年問題対策の戦略拠点として位置付けている。東京・大阪間の中継地点に位置し、東名阪へはドライバーの入れ替えなしで配送できる」(取締役ロジスティクス事業本部長 石澤浩和氏)と話す。


▲名古屋センターの外観

さらに今後、運送業の許可を取得することで、商品の保管・発送に加えて、輸送のメニューを効果的に組み合わせて、物流のコストや運用を最適化できるという。

「商品の輸送ができることにより、当社が幹線輸送を行い、商圏の近くからデリバリーしてもらったり、宅配会社やモールの物流サービスの拠点まで横持ちしたりすることができる。実際、宅配会社から集荷拠点に配送商品を持ち込むことで、料金的なメリットを得られるという提案を受けている」(同)と話す。

EC・通販事業者としてのノウハウを生かした物流対応も可能。ギフトラッピングや同梱物、ECモールごとの規定に合わせたスピード配送などにしっかり対応している。

今後、ロボットの導入を検討しており、自動化や省人化を強化する方針だ。






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