2023.06.11

カワグチマック工業、段ボール加工技術でペット用品開発 デザインとエコを両立したキャットタワーがECで人気

梱包資材の製造や、ディスプレイPOPの制作などを行うカワグチマック工業は2022年、同社の段ボール加工技術を生かしたペット用品のECを開始した。インテリアの一部として、部屋になじむ、キャットタワーなどを販売している。

同社のペット用品は、ディスプレイ事業の中で展開しているという。

ディスプレイ事業では、展示会のブースや、ポップアップストアの企画からデザイン、設計などを行っている。「ディスプレイの事業は2010年から開始した。事業で、装飾品などを作る中で、加工技術を日常生活にも生かせないかと考えた」(事業担当者)と話す。

同社で販売するペット用品は、「紙建材」で作られているのが特徴だ。通常の段ボールよりも強度は高いが、段ボールと同様に資源ごみとして捨てられる点が好評だという。「通常のキャットタワーでも、猫の爪研ぎでボロボロになってしまうなど、耐用年数はそれほど長くない。廃棄の面まで考えると、環境にやさしい商品になっている」(同)と話す。


▲デザイン性の高いキャットタワーを販売

現在同社では、楽天市場やアマゾンなど、ECを中心に販売している。

「キャットタワーは、ホームセンターやペットショップだと、展示スペースの問題もあり、あまり種類を置くことができない。そのため、ECが主戦場になっている。一方、大型の商品であるため、送料が高くなってしまうという課題もある」(同)と話す。

「再利用、CO2削減の観点からも、需要は高まりつつある。『段ボールのインテリア』という新しいジャンルの認知をより拡大させていきたい」(同)と話している。





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