2023.04.05

Amazon、ブランド保護の最新レポートを公開 世界で600万点以上の模倣品を処理

Amazonは4月4日、最新のブランドプロテクションレポートを公開した。3回目の発刊となる同レポートでは、Amazonがテクノロジーと専門家の知識・経験を戦略的に組み合わせ、悪質業者を効果的に排除した取り組みを紹介している。昨年はグローバルで600万点以上の模倣品を適切に処理したことも報告している。

同レポートでは、①Amazonストアを保護する堅牢で積極的な防止策 ②ブランドを保護する強力なツール ③悪質業者に対する法的責任の追及 ④顧客の保護と啓発活動――の4つの主要分野を紹介している。

悪質業者の不正行為を阻止するため、新規の販売事業者の審査でビデオチャットによる身元確認を行うなど、販売事業者様を精査するための強固な体制を構築している。機械学習をベースにした検知システムの強化を継続的に図り、悪質業者による新規出品アカウントの開設を阻止している。

2022年に、悪質業者による新規出品アカウントの開設を事前に阻止した件数は80万以上で、それらの悪質業者による出品を一切許さなかったという。悪質業者による新規出品アカウントの開設を事前に阻止した件数は、2020年の600万、2021年の250万から減少している。



Amazonのバイスプレジデントであるワールドワイド・セリング・パートナー・サービス統括責任者のダーメッシュ・メータ氏は、「Amazonが昨年1年間で大きな進展を遂げたことに誇りに思います。特に注力したのは、悪質業者に対して先手を打つ技術のさらなる進化と、法的責任の追及や不正行為の提訴の強化です。この分野での連携が業界全体に拡大していることに感謝するとともに、引き続き革新を進め、また関係者との取組みを継続し模倣品の撲滅に取り組んで参ります」と話す。

ブランド保護ツールの導入も拡大している。「Amazon Brand Registry(アマゾン・ブランド・レジストリ―)」に登録されているブランドオーナーとの連携を強化するとともに、ブランドオーナーから提供されるデータを活用し、自動化されたブランド保護のテクノロジーを継続的に改善している。

これにより、ブランドオーナーが発見し、Amazonに申告する違反報告件数は減少している。2022年もAmazonのブランド保護プログラムを導入するブランド数は増加を続け、Brand Registryに登録されているブランドオーナーからの有効な権利侵害の報告件数の絶対数は、前年から35%減少している。

模倣品業者を特定し、排除することにも注力している。2022年、Amazonの模倣品犯罪対策チーム(Counterfeit Crimes Unit)が米国、英国、EU、中国で提訴、告発した犯罪件数は1300件を超えた。Amazonはブランドオーナーや捜査機関と協力して悪質業者を阻止する活動を継続するだけでなく、取り組みをさらに一歩進め、不正利用の兆候を検知して600万点以上の模倣品を突き止め、差し押さえ、適切に処理した。世界中のあらゆるサプライチェーンでの再販を阻止したという。

米国商工会議所や米国税関国境警備局と協力し、顧客が安心してショッピングを楽しみ、確実に正規品を購入していただくためのマーケティングキャンペーンも展開している。模倣品を購入することで及ぼす被害や危険性の理解を促す啓発活動を行った。キャンペーンは全米で7000万人以上の消費者に向けて実施している。






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