<注目の新着ニュース>▶佐川急便、2年連続で宅配運賃を改定 「飛脚宅配便」は7%値上げhttps://netkeizai.com/articles/detail/10047
日本郵便は3月31日、総務省から「令和5事業年度事業計画」の認可を受けた。この事業計画には、「ゆうパック」運賃の改定に関する項目も盛り込んでいる。
事業計画では、「成長するEC市場やフリマ市場を確実に取り込むため、e発送サービスを導入するEC サイトの拡大、非対面受取ロッカーの利用個所の拡大、決済手段の多様
化等の差出・受取利便性の向上等、お客さまのニーズに応える商品・サービスの提供に取り組むほか、他企業との連携強化により、荷物等の取扱個数の拡大や輸配送ネットワークの効率化を図ってまいります」と記している。
さらに、「ロジスティクス部門を強化し、営業倉庫を活用した物流ソリューションの拡大や企業間物流の強化等により、収益の拡大を図ってまいります。加えて、郵便物の減少傾向が継続する中、成長市場である荷物分野へのリソースシフトを進めるとともに、業務量に応じたコストコントロールの取組の深化や DX の推進等を通じて、生産性の向上に努めてまいります」とも言及している。
そして、「なお、燃料価格を始めとする物価や人件費等のコストの上昇は当社の経営にも大きな影響を与えております。当社においては、引き続き、デジタル技術も活用しつつ、業務の効率化等を進め、生産性の向上に取り組んでまいりますが、将来にわたって、安定的かつ高品質の物流サービスを展開するためには、ゆうパック運賃の改定が必要だと考えています」と「ゆうパック」運賃の値上げについて示唆している。
NHKの報道では、「今年の秋をめどに『ゆうパック』運賃を値上げする方針を明らかにした」と伝えている。値上げの幅は決まっていないが、実施されれば2018年3月以来だという。
佐川急便とヤマト運輸は4月に宅配運賃の値上げを実施した。日本郵便が値上げを実施すれば、大手3社がすべて値上げすることになる。
佐川急便やヤマト運輸は取引先のEC事業者や物流業者に対しても、値上げ交渉を進めているようだ。日本郵便も取引先に順次、値上げ交渉を進めていくことが見込まれる。