2022.11.14

【インタビュー】グラセル 谷村敏昭会長「アップサイクル素材に対応できる新製品を発表」

グラセル 谷村敏昭会長


トータル2500型以上という圧倒的な品ぞろえで「化粧品容器のデパート」とも言われるグラセルは、営業体制の強化など、さまざまな側面での改革に取り組んでいる。製品の側面では、新たな取り組みとして、樹脂と他の原料をブレンドした素材を活用できる新製品を発表した。もみ殻や貝殻、加工廃材などアップサイクル素材にも対応できるという。今後の発展性が期待できそうだ。同社の谷村敏昭会長に話を聞いた。


――直近の業績について教えてください。

2022年4-9月期はやや苦戦しました。秋以降は持ち直してきており、今後の業績拡大に期待しています。

今後、事業を成長させていくためには、これまでの営業体制を見直していく必要があると考えています。これまでは、業界最大級の金型の数を武器に、営業展開を行ってきましたが、以前に比べてアドバンテージは大きくなくなってきています。営業社員の対応力、提案力を強化し、グラセル全体で営業力を高めていかないと、新製品の受注につながらないと考えています。

製品開発の面でも同様に、新たな挑戦を行っていきます。従来にも増して、これまでにない、独自性の高い容器の開発に取り組んでいきたいと考えています。


――秋以降に業績が伸びてきている要因は何ですか。

ロットの大きな新製品の受注が獲得できるようになってきたことが大きいと思います。

石塚社長の方針でもあるのですが、営業社員には、「お客さまのもとに訪問する」よう徹底しています。原材料の値上げの問題もあり、見積り制作などで、営業社員の社内作業が増えていた側面がありました。しかし、現場に行かなければ、新規受注は獲得できません。「お客さまのもとへ訪問する」方針を徹底したことが、新製品の受注の拡大という成果につながっていると考えています。

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