2022.11.07

【インタビュー】くりえみ「もっと手軽に美容医療を」 起業のきっかけと20代男性向けのAGAケアサービスに迫る


LINEのチャット&ビデオでオンライン診療・処方


――AGAケアサービスの概要を教えてください。


クリームシャンプーと、抜け毛の抑制・発毛効果が期待できる、2種類の内服薬を定期配送するサブスクリプションサービスです。クリームシャンプーには、育毛成分のキャピキシルを新たに配合しました。

内服薬には、ミノキシジルと、フィナステリドという二つの成分をそれぞれ配合しています。

お客さまは、「AIMERTÉ(エメルテ)CLINIC for men AGA」のLINEアカウントに友だち登録して、「薬の処方を希望する」を選択します。

オンラインで問診に回答した後は、医師がチャットやビデオを通して診療を行います。薬を処方しても問題ないと判断された場合、シャンプーや内服薬のプランを選択することができます。

オンライン診療は、専門のクリニックと提携して行っています。

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▲サービスの利用イメージ

――今後、どういったビジネス展開をしていきたいですか。

経営者として、いまみんなが感じている”当たり前”を壊していきたいと考えています。

私は、小さいころから美容外科に通っていますが、美容外科は値段が高いと感じていました。理由は、人件費です。

医療の技術をセルフで利用できるようになれば、低額でニーズを叶えられるようになると思います。「AIMERTÉ(エメルテ)CLINIC for men AGA」はその一つだと思います。

今後は、AGAだけでなく、多汗症やワキガケアなどの領域でも、医療の技術をセルフで提供できるようにしていきたいです。

2023年中に、S&Eの月商として3000万円を達成することが目標です。


【プロフィール】くりえみ


2010年にスカウトをきっかけに芸能活動を開始。舞台出演やアイドル活動を経て、SNSのクリエイターとして活躍している。「SNSのフェチ天使」などと呼ばれており、SNSの総フォロワー数は約200万人を超えているという。2021年7月に株式会社S&Eを創立した。S&Eのミッションとして、「既存媒体をハックし、テクノロジーの力で今までできなかったことを可能にする」を掲げている。


【記者の目】芸能と経営の葛藤


くりえみは、会社経営をする中で、自身の芸能活動の方向性についても、深く考えるようになったという。

SNSでのフォロワーに対する発信が、必ずしも購買につながるわけではないと感じているという。SNSでの発信と、会社経営を別のものとして切り分けて行う必要性も感じていると話す。

「AGAのサービスでは、”くりえみ”の存在を消したい」と話す。インフルエンサーによるEC「P2C(パーソン・トゥ・コンシューマー)」とは捉えてもらいたくないという。

インフルエンサーとしての側面とECとを分ける取り組みが吉と出るか、注目したい。






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