手軽に返品手続き、再購入促進
「Narvar」の返品サービスでは、特設ページ上で購入者の返品に対応したり、商品返送のための配送手続きをスムーズに実現したりできる。
ブランドの返品条件に応じて、返品依頼の項目を設定できる。返品依頼の内容に応じて返品受け付けの可否を伝えたり、返品送料の有無を伝えたり、返品先を変えたりするような設定も可能。
返品方法は宅配会社の集荷、コンビニや宅配会社の配送センター、宅配ロッカー、返品対応端末「SMARI(スマリ)」への持ち込みなどに対応している。返品拠点は全国3万カ所以上あるという。
返品を受け付けた後、QRコードを発行し、伝票に記入する必要がなく、返品を依頼できる。
「米国での調査では、『返品に満足しない』と33%のユーザーがそのサイトで二度と商品を購入しないという。逆に『返品に満足する』と96%がリピーターになる。健全な返品率を上げることは、長期的に重要な施策だ」(同)と話す。
日本に特化した「Recustomer」
リカスタマーが提供する購入体験プラットフォーム「Recustomer」では、「Narvar」と同様に、「配送追跡」や「返品対応」のサービスを提供している。
リカスタマーの柴田康弘CEOは、「国内に特化したサービスであるため、日本の商習慣に合わせて返品対応の条件を細かく設定できるようにしている。返金方法も『Narvar』が対応している銀行振込やカード返金、ストアで使えるポイント以外にも、キャッシュレス決済などにも対応している」と話す。
▲リカスタマー 柴田康弘CEOコマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」向けのアプリを提供しており、導入企業を伸ばしている。導入企業はすでに120社を超えており、有料プランの導入企業も30社以上あるという。
「Narvar」が提供していない決済をスムーズに完了できる機能も提供している。さらに年内に試着サービスを実現するソリューションの試験運用も開始する予定だ。
注目度高まる購入後ソリューション
これまで未着手だった「購入後の体験」を改善することで、購入者を「ファン」に変えることができるかもしれない。新規顧客の獲得単価が上昇し続ける中、購入後ソリューションの注目度はさらに高まるだろう。