ECソリューションマップ2022【運営業務管理編】
SAVAWAY(サバウェイ)が提供する複数ネットショップ一元管理サービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」は、自動バージョンアップするクラウドベースでありながら、機能のカスタマイズにも対応する「ハイブリッドカスタマイズ」を武器に導入企業を拡大している。昨年7月、イードグループに入り、サービスの提供体制も刷新し、「ハイブリッドカスタマイズ」というコンセプトをしっかりと提案することで、中堅大手企業への導入も増えている。齋藤直社長に事業戦略の手応えについて聞いた。
――「ハイブリッドカスタマイズ」の提案に手応えは?
ものすごい手応えがある。以前は他社のASPとあまり変わらない営業展開をしており、「TEMPOSTAR」の強みを生かすサービス展開ができていなかった。やり方を変えて、「ハイブリッドカスタマイズ」というコンセプトをしっかりと打ち出すことで、思った以上の成果が出ている。
――どのような点が好評なのか?
ASPのように標準機能を手軽に導入することもできるし、カスタマイズ対応においても、個別環境でカスタマイズするソリューションより初期費用を安価に抑えて導入できる。
当社では個別環境を作ってカスタマイズを行うのではなく、ASPの共有環境の中にカスタマイズのサービスを組み込んでいく。そのため、ASPがメジャーバージョンアップしたときも、カスタマイズ部分のバージョンアップもセットで提供する。カスタマイズすることでの保守費用はいただくが、全体がバージョンアップする際の追加開発はなく、追加の費用も発生しない。
個別環境でカスタマイズするソリューションよりも、工数を抑えることができ、リソースの調整も柔軟に対応できる体制になっている。案件が集中してもかなりキャパシティーがあるため、お客さまの事業を止めずにサポートすることができる。
――中堅大手企業の導入が伸びているのか?
中小企業の導入も伸びているが、「ハイブリッドカスタマイズ」は特に中堅大手企業に受けている。当社では外部のベンダーとタッグを組み、オムニチャネルやO2Oを実現するためのソリューションを提案することも可能だ。POSシステムや顧客管理システムと連携し、販売データや在庫データ、ポイント情報を統合管理できる。大手通販システムと連携したソリューションを提案したり、D2C向けのソリューションと連携したりしている。