2022.07.13

体験型ストア「b8ta」、実店舗で定量データの取得可能に テストマーケ手法「X-PROTO」を博報堂と開発

体験型ストア「b8ta(ベータ)」を運営するb8ta Japanはこのほど、博報堂と、「b8ta」内のエクスペリエンスルームを活用した新規事業のテストマーケティング手法「X-PROTO(エクス-プロト)」を共同開発した。顧客の行動を計測し、商品やコンテンツに対する認知、興味関心、理解、購買に至るまでの一連の受容性を分析・検証できる。商品などに対する短期間での仮説検証を可能にし、出品企業の事業成長をサポートする。

b8ta Japanの運営する「b8ta」は、スタートアップ企業で生まれたばかりの商品や、他の店ではなかなか体験できないようなプロダクトが並ぶ体験型ストア。利用する企業は、月額の出品料のみで商品を出品でき、陳列する場所、製品説明やデモを行う接客、配送、顧客の行動や声などのリアルタイムデータを得ることができる。

このほど、b8ta Japanと博報堂は、「b8ta」内のエクスペリエンスルームを活用した新規事業のテストマーケティング手法「X-PROTO」を共同開発した。

エクスペリエンスルームは、中規模の区画に仕切られた半個室のスペース。他の出品スペースとは異なり、ブランドが独自に壁面装飾や什器等を設置することができ、ブランドの世界観を体現した空間となっている。来店者は、ブランドの世界観に入りこみ、商品やサービスを体験することができる。

「X-PROTO」では、新たなマーケティング手法として、展示空間への入室者数や、デジタルサイネージへの接触者数や接触時間、滞在時間、アンケート結果などを分析する。通常「b8ta」では、AIカメラで定量データを取得しているが、新たにデジタルサイネージでも同データの取得を可能にし、出品企業に提供できるデータの幅を拡充した。従来通り、一等地における商品展示・空間演出、b8taテスターによる接客・定性データの収集も行う。

「X-PROTO」で得たデータを活用し、「b8ta」店舗でリアルタイムに消費者のフィードバックを受け取り、商品やコンテンツに対する仮説検証を短期集中して行うことで。今後も出品企業の事業の成長を支援いくとしている。



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