2021.01.28

【「dazzy」「247lingerie」などの戦略を聞く】ファストステップ 萩広史取締役「下着専門の新ブランドで事業拡大へ」

ファストステップ 萩広史取締役


「247ランジェリー」が好調


――下着販売の現在の状況は?

「247ランジェリー」は、開設して間もないが、非常に好調で、可能性を大いに秘めていると感じます。先日、ツイッターとインスタグラムの総フォロワー数が、約158万人いるモデルの吉木千沙都さんのランジェリーブランドを立ち上げました。オープン2日で、数千万円を売り上げました。

サイト内の商品数や見せ方などはまだまだ改良が必要ですが、見せ方よりも顧客満足度を高めるサイトに仕上げるほうが得策だと思っています。ネットで下着を購入する文化がまだ根付いていないことが理由です。販促は、当社がこれまで培ってきたノウハウを応用すれば、軌道に乗せることはできるでしょう。

また、下着は必需品で季節性がなく、トレンドに左右されることもありません。つまり、販促の仕方や仕掛け次第で、新しいマーケットを作ることができる可能性があります。アップセルやクロスセルがしやすい商材でもあるため、今後は、下着に付随したアイテムの拡充も必要になると思っています。

しかし、課題もあります。在庫管理と見せ方の二つです。当社は、自社のデザイナーも抱えており、自社の商品も多く販売しています。自社の商品は企画から納品まで約3カ月かかります。ということは、需要予測を間違えると在庫になってしまうリスクがあるということです。3カ月後には情勢が変わっていることもあるので、企画段階から細部までマーケティングが必要になります。

見せ方については、一歩間違えると男性ばかりが見るものになりかねません。下着ならではの問題かもしれませんが、ここはアイテム一つ一つに対して、どう見せたらよいのか工夫が必要です。何が適切なのかは販売しながらその都度、対応していくしかありません。

また、下着は3次元でサイズを図る必要があります。デザインだけでなく、サイズなども細かく表示し、分かりやすく説明しないと、ECでは売れないと感じています。

これらの課題をクリアすることで、気軽にネットで下着が買える文化が根付くと思っています。

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