ファストステップ、今期売上58億円の見通し 下着が30%増と好調に

女性向けドレスや下着をEC展開するファストステップは、2022年3月期におけるグループ連結でのEC売上高が前期から微増の58億円になる見通しだ。下着の売り上げが、前期比30%増と好調に推移している。
　
新ブランドの立ち上げから、モデルやインフルエンサーといった著名人を活用した販促を積極化した。YouTubeやSNS上での効果的な情報発信も行ったことも売り上げに寄与した。
　
同社は、ドレスECを展開するデイジーをグループ会社に持つ。デイジーがこれまで積み上げてきた顧客とは別で、ファストステップ単体として新規顧客の獲得に取り組んでいる。「ファストステップとして、いずれはデイジーの売り上げを抜くつもりだ」（同社）とし、下着販売をさらに拡大させていく計画だ。
　
一方、ドレスECではコロナ禍でも回復傾向にあるが、「度重なるコロナ禍の制限で売り上げは上下している」（同）。コロナの影響を受けつつも、各種施策を実施してきたことで、売り上げは前期比5%増で着地する見込みだという。
　
来期からは、ライブコマースなどの展開も計画。「ドレスECが10年目を迎える。それなりの知見やノウハウが溜まってきた。昨年は準備期間でもあった。来期はさらなる成長が見込める」（同）としている。顧客の分析をさらに進めて、施策を投じていく姿勢だ。