ハーブの一種である「ヘナ」を原料にした髪染めなどを販売するジャパンヘナは2021年から、仮想空間にVR店舗を構築し“メタバースEC”を展開している。VR店舗では、商品を使って髪の色を染める様子や、インドのヘナ畑が、映像や写真、3Dで美術館のように表現されている。
▲ジャパンヘナのVR店舗は2021年9月から構築を開始。徐々に機能を拡張しているスマホやPCから専用のVR店舗のページにアクセスし、アバターを選択して、VR店舗に入店する。店内は、商品の展示スペースやイベントスペースがある1階、ヘナ畑やヘナタトゥーなどのイメージがある2階、屋上の3階まであり、アバターを使って自由に店内を散策できる。気に入った商品は、色を確認したり、ECで購入したりすることもできる。
ジャパンヘナでは、美容室などに対する、ヘナの染料の卸販売も実施している。VR店舗では、染料を導入している美容室の美容師に対して、施術の講習を実施したりもしている。
ジャパンヘナの海老名秋子社長は「大きな実店舗を持つのはなかなか難しいが、こうしたVR空間に美術館のように、商品やヘナ、ヘナの歴史、ブランドの歴史などを展示すれば、お客さまにイメージを持ってもらいやすく、理想的だ。施術の講習についても、Zoomなどで講習を実施するより、VR空間で行う方が、表現できることの幅が広がり、伝わりやすい」と話している。
ジャパンヘナのVR店舗は、メタバースベンチャーのUrth(アース)が提供している「V-air shop(ブイエアーショップ)」の仕組みを使って構築した。「V-air shop」の展開から新規顧客獲得までをセットにしたトータルコミュニケーションサービス「META FIELD(メタフィールド)」を導入したという。
「ジャパンヘナ WEBSHOP」https://j-henna.com/