2022.03.29

【「コロンビア」OMO戦略を聞く】スタッフ投稿経由のEC転換率は3倍 店舗のデジタル化から本格的OMOへ

コロンビアスポーツウェアジャパン イーコマース部 石田顕教氏


EC売上の20%がスタッフ投稿経由


――スタッフコンテンツをECサイトに掲載することでの効果は?

「visumo」で投稿したコンテンツを経由したユーザーは、コンテンツを経由していないユーザーに比べ、コンバージョン率が3倍高いという結果が出ました。

ECサイトの売上高の20%は「visumo」のコンテンツを経由していました。これは「visumo」内の商品リンクをクリックしたユーザーのみの数字なので、ECサイトのトップぺージや商品ページで、コーデ画像を閲覧し参考にして購入したユーザーを含めるともっと大きな効果があると思います。

このデータを見て、スタッフコンテンツの効果に手応えを感じました。社内的にもスタッフコンテンツを活性化するための投資を強化すべきだという話になりました。


▲コロンビアスポーツウェアジャパン イーコマース部 石田顕教氏

――スタッフコンテンツを活性化するためにどのような取り組みを行っていますか?

毎月、スタッフコンテンツの反響をまとめたデータを各店舗にフィードバックしています。店舗スタッフにも「どんな投稿が反響あるのか」の参考になりますし、投稿に反響があったスタッフのモチベーションアップにもつながると考えています。

スタッフコンテンツを活用した、メディアとのタイアップ企画も実施しています。具体的には、ファッション誌「FINEBOYS(ファインボーイズ)」編集部が当社の店舗スタッフのインスタ投稿から、「真似したいアウトドアコーデ」をピックアップして、ウェブメディアで紹介してもらうという企画をやりました。

店舗スタッフには、この期間に「FINEBOYS」の編集部が投稿をチェックするので、「良い投稿はメディアで紹介されるかもしれない」と伝えました。目の肥えた編集部から選ばれることはモチベーションになりますし、ピックアップされた投稿には編集部のレビューが付くので、今後のコンテンツ作成の参考にもなります。当然、メディアで投稿を見たユーザーが、店舗アカウントをフォローしたり、ECサイトに流入したりする効果も期待できます。

――今後、OMOやECで強化したい点は?

さまざまなジャンルのアスリートにアンバサダーとして情報発信していただく、「アスリートアンバサダー」という取り組みを行っています。「アスリートアンバサダー」のページにも「visumo」を導入しています。スタッフコンテンツの方から強化していますが、今後はアスリートアンバサダーのコンテンツもECで活用できるように、取り組みを進めていきたいと思っています。


▲「アスリートアンバサダー」の取り組みを実施(コロンビアスポーツウェアジャパンのHPより)

コロナの収束が見えてきたら、実店舗へ送客する取り組みも積極的に実施したいと思います。今はそのタイミングに向けて、OMOの仕組みや店舗アカウントのフォロワー拡大などの基盤を作る時期だと考えています。コロナ禍がまだ続くようでしたら、店舗スタッフによるライブコマースなども検討していきたいと思っています。


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