2022.02.14

楽天、国内EC流通総額10.4%増で5兆円突破 三木谷社長がジャンル別の機能開発に言及

決算説明会で戦略を語る三木谷浩史社長

楽天グループ(楽天)の2021年12月期における国内EC流通総額は、前期比10.4%増の5兆118億円になった。コロナ禍になった前年からさらに成長し、5兆円を超えた。三木谷浩史社長は、次の目標である国内EC流通総額10兆円を前倒して達成できると見込む。そのために、ジャンルに合わせたUXの改善、物流のさらなる強化を推進する考えを明らかにした。

国内EC事業におけるクロスユースが拡大している。ポイントキャンペーンや顧客囲い込み策、事業間送客、地域特化施策を進めることでクロスユースを促している。



2021年10‐12月期(純第4四半期)における、「楽天市場」とクロスユースしたユーザー数は、「楽天GORA」で前年同期比19.6%増、「楽天西友ネットスーパー」で同29.8%増、「楽天ビューティ」で同35.2%増、「楽天ファッション」で同17.1%増になった。



三木谷社長は流通総額10兆円の計画を前倒しするため、「さらにUXを改善する必要がある。ジャンルに合わせた戦略を立てていく。ジャンルごとに専門的な委員会を作り、専門的な機能を付けていく。日本郵便と組んだので物流の強化にも取り組む」と展望を語った。

他にもリアルとネットのハイブリッドなサービスが普及する中で、店頭受け取りや店舗送客など、支援する取り組みを強化することも示唆した。ライブコマースやソーシャルコマース、CtoCにも注力するという。



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