2021.10.06

【ECソリューションマップ2021 「物流編」】カオスマップと比較表で業界分析 注目11サービスを紹介


通販・ECの物流業界では、価格と品質の二極化が進んでいる。コロナ禍で拡大する通販・EC市場の中で、荷主(販売店)同士の競争が激化。競争に伴い物流企業は他社との差別化を図ろうとする動きが活発だ。大手宅配企業は国内の主要ECモールと提携して価格メリットを訴求。一方、中小規模の物流企業は専門性と品質を武器に、マーケティング要素を取り入れた提案を強めている。物流支援サービスのカオスマップは、ECのネットメディア「Eコマースコンバージョンラボ(eccLab)」と共同でまとめた。


【物流サービス<カオスマップ>】



大手同士の提携進む


通販・ECの物流業界の動向として、主要なECモールと大手宅配企業との提携による取り組みが注目される。販売量が多い分、配送費用は通常の配送と比べて低価格を実現。大手同士による提携がコスト面で優位性を生む形となり、他社との差別化の要素となっている。


中小ならではの対応力


大手の動きに対して、中小の物流企業はサービスや品質の向上を図っている。国内の主要ECモールにはできない、かゆいところに手が届くサービスを強みにしている。

荷主の要望に合わせた対応力だけでなく、販促に寄与するコンサルティングを踏まえた物流提案、人件費を含めた物流コストの削減に取り組む企業も増えた。昨今、梱包材や同梱物に付加価値を提供し、荷主のブランド力の向上やリピートにつなげるD2C向けの物流会社も台頭。中小の物流企業は、「届ける仕事」から「届けてからが仕事」に移行しつつあるようだ。


【有力な物流代行会社の強み】



独自サービスも進む


サービス系も同様に、独自性のある取り組みが目立っている。ECサイト構築サービスやカート会社などの連携先を増やすだけでなく、店舗とECの在庫連携や販売チャネルごとの設計など、消費者の動向に合わせた独自のサービスが増加。同時に、物流業務の負担軽減を目的としたシステムの自動化、ダッシュボードの簡素化、住所の入力ミスを改善するサービスなど、業務改善の一翼を担うサービスにも注目が集まっている。

消費者のニーズが変わりやすい現在、変化に対する柔軟な対応力は物流においてもさらに求められそうだ。


<注目の物流サービスを紹介>

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