2021.10.04

イー・ロジット、新規取扱商材を視野 物流センターの新設も検討

6月に開設した埼玉・草加の物流センター

通販物流支援を手掛けるイー・ロジットの物流代行獲得件数が増加している。今期4‐6月期(第1四半期)末時点の契約件数は309社で、この中にはスポット契約は含まれていない。今期は食品など、新規取扱商材を視野に入れた対応を計画しており、それに伴う物流センターの新設も検討している。

物流センターは6月、埼玉・草加に延床面積約2万4500平方メートル規模の拠点を開設した。これで物流拠点は首都圏を中心に7拠点を運営。拠点の拡充を進めているのは、それだけ新規の受託案件が増えているからだ。

「他社もそうだと思うが、オムニチャネルを視野に入れた需要が急増している。7月15日付で部署名を通販物流事業部から『オムニチャネル事業部』に変更したのも、オムニチャネル対応を強化していく目的からだ」(オムニチャネル事業部戦略営業グループ営業課・土橋惠司課長)と説明する。

イー・ロジットの物流代行の強みは、クライアントが求める物流サービスを確実に具現化することだ。そのため、各クライアントに合わせたカスタマイズ物流に特化している。

「本来であればオプション的な作業やイレギュラーな対応も、通常の運用としてレールに乗せて対応することができる」(同)と言う。ラッピングやセットアップ、名入れなどの要望も多い。

こうした物流サービスの提供は手間がかかるし非効率だ。「しかし、その手間は全業務の5~10%程度に過ぎない。それゆえに業務を受託できないのは、われわれの方針とは異なるし、あえてそこを狙っている」(同)と自負する。

新物流拠点の開設は今期中にも具現化する見通し。「物流センターの新設と取扱商材の拡充は、会社として前向きに検討している。今後もお客さまに、イー・ロジットでなければできないという、お客さまが求める物流サービスを提供し続ける」(同)と語る。



【ECソリューションマップ2021「物流編」】特集ページ
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