2020.08.09

【注目通販企業に聞く】ジュピターショップチャンネル 新森健之社長「原点回帰で過去最高売上を達成」

新森健之社長


新たな商品を積極的に紹介


――そのほかに、原点回帰として取り組んだことは。

ショップチャンネルでは、一番の売れ筋商品を「SSV(ショップスターバリュー)」、それに次ぐ買い得商品を「GGV(ゴーゴーバリュー)」という放映枠で紹介しているが、新しいSSVやGGVで紹介する商品を増やしたことだ。新SSVとか新GGVの数が前々期は74アイテムだったが、前期は115アイテムに増えている。お客さまを飽きさせない新しい商品を投入するとともに、定番の大事な商品は守る。両方を兼ね備えたことが良かった。

――今期の状況をうかがいたい。コロナウイルスによる影響は出ているのか。

出ている。同業他社の中には追い風となっているところもあるようだが、当社はライブ番組を特徴としているため、全員をリモートワークに切り替えることはできない。しかも感染リスクを避けるために、スタッフをグループ分けして出社するスケジュールを絞り込んでいる。ただシフトを組み立てた結果、24時間の生放送はできずに7時間のライブ放映となってしまった。これによって4~5月の売り上げは前年同月比で約2割ほど減少している。

――ライブの方が臨場感が伝わるのかもしれない。

それもある。さらに、24時間ライブから7時間のライブとなったことで、残りの17時間は収録か再放送を放映した。このことも売り上げに影響したとみている。6月5日からは1日16時間に戻っている。しかし、2カ月ほどライブを短縮したことで新たな気付きもあった。それは収録に向く商品と向かない商品があることだ。今後の戦略として、けがの功名となるかもしれない。


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