2020.07.27

「コーヒー豆通販.com 掛川一風堂」、茶匠が挑んだこだわりのコーヒー

荒川佳也社長

掛川一風堂は2007年から、コーヒーの通販サイト「コーヒー豆通販.com 掛川一風堂」を運営している。同社の前身は創業1932年の荒川耕一商店。お茶の製造、販売を行っていたという。お茶に加えてコーヒーの販売を開始したのは、掛川一風堂を設立した1997年。通販事業も同時期に始めた。お茶の世界観を表現した独自ブレンド「椿」や、ほうじ茶を感じさせる「ほうじ茶珈琲」、水からこだわり、ネルドリップで抽出した「お茶屋茶匠の冷やし珈琲」など、お茶屋が作るこだわりの商品を販売している。

「本社を置く静岡県掛川市の文化には、昔からお茶の文化が根付いている」(荒川佳也社長)と話す。「椿」を開発するきっかけになったのも、まずは掛川で飲んでもらえるコーヒーを作りたいという思いだったという。「掛川ではお茶を飲む習慣が根付いているので、お茶のように飲めるコーヒーを作りたかった」(同)と話す。看板商品でもある「椿」では、お茶が持つ渋味と甘味をコーヒーで表現しているという。

同社ではコーヒーの認知を広げるため、コーヒー教室を開催している。「豆を購入してもお店と同じ味にならない」「薄く感じる」といった声が顧客から寄せられたのがきっかけだったという。初めは店頭で教室を開いていたが、人数が増えたこともあり、現在は依頼があった場合のみ、依頼先で教室を開いているという。

創業20年目の2017年に発売した「お茶屋茶匠のアイスコーヒー」は、夏季の定番人気商品になっているという。どの銘水が一番合うのか試行錯誤を繰り返した末に、たどり着いたのは北海道の羊蹄山の銘水だった。「お茶屋であることが、良い水探しにもつながったと思う」(同)と話す。高級感のあるデザインの同商品は、ギフトにも人気だという。


ギフトにも人気の「冷やし珈琲」

「お茶とコーヒーのセットは、幅広い年齢層に楽しんでもらえると思う。今後は販売方法や、告知方法を工夫し、展開を広げていきたい」(同)と話している。


「コーヒー豆通販.com 掛川一風堂」
https://www.ippuudou.com/

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事