2024.01.17

【ECモールに聞く!2024年の戦略】『Qoo10』金載敦氏「2024年はオフライン展開を強力に推進」

eBayJapan マーケティング本部 本部長 金載敦氏


――「メガ割」などセール施策は、どのように強化しているのか?

年4回実施している「メガ割」の反響が大きく、その間の期間の流通総額をどう伸ばすかが課題だった。購入金額の20%分をポイントで還元する「メガポ」を2022年末から開始し、2023年はさまざまな挑戦をしてきた。

それを踏まえて、2024年から「メガポ」をさらに強化する策を検討している。「メガ割」の良さを取り入れた仕組みを検討しており、具体的には固まってからの発表となる。「メガ割」も当初は現在の10分の1にも満たない流通総額だった。「メガポ」も手ごたえは感じており、今後、大きく伸ばせると考えている。

――2023年12月に日用品などをそろえた「Qmart(キューマート)」を新設した。その狙いは?

「Qmart」は日用品やコスメ、食品などをまとめ買いできる。オフラインの店舗でいうとドラッグストアやスーパーマーケットを合わせたような商材を取り扱っている。日常的によく使う商品をまとめて注文することができるため、お得に購入することが可能だ。

これまで「メガ割」などのセールでコスメを買っていた方が、普段から「Qmart」で生活に必要な商品をご購入いただくことで、セールがない期間の流通総額を底上げしたいという考えもある。

――2024年に強化する取り組みは?

2024年はオフラインへのアプローチを強化しようと考えている。

2023年は韓国で話題のサマーフェス「WATERBOMB(ウォーターボム)」が日本に上陸し、チケットを「Qoo10」で販売した。2024年も「Qoo10」でチケットを独占販売する予定だ。

2023年11月に開催した、K‐POPの授賞式「MAMA AWARDS(ママアワード)」のチケットも独占販売した。2024年はチケット販売するイベントを増やすだけではなく、チケット販売以外にもイベントに合わせて「Qoo10」の利用をより促進できるような取り組みを考えている。

当社の独自の取り組みとしては、2024年2月にライブスタジオを渋谷にオープンする予定だ。スタジオからライブ配信を行い、外から観覧できるようにする。ポップアップ開催時には、お客さまを内部に入れるようにして、話題性のあるイベントにしたい。

7月ごろには、「メガブース」というコンベンション形式のイベントの開催を計画している。ブランドのオフィシャルブースを集めて、来場者にはさまざまな特典を提供したいと考えている。リアルで「Qoo10」を感じてもらえると思う。

2025年には、「メガフェス」というコンサート形式のイベントを主催したいと考えている。具体的な取り組みは順次、発表していくので期待してほしい。










RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事