洋菓子の製造・販売を行うモロゾフは2022年11月にECサイトをリニューアルし、ギフト対応しながらも見やすく、使いやすいサイトにバージョンアップした。リニューアル効果もあり、同社にとって最大の商戦期である「バレンタイン」においても、2023年は前年の売り上げを大きく伸ばした。そうしたリニューアルや改善策の成果が認められ、2023年4月には一般社団法人イーコマース事業協会（EBS）主催の「第15回 全国ネットショップグランプリ」において、最高賞であるグランプリを受賞した。2024年も1月4日から、ECサイトにおいてバレンタイン特集を開始し、前年以上の実績を作りたい考えだ。サイトリニューアルや受賞の成果について、営業本部 市場開発部 第2課の村岡扶美氏に聞いた。
――2023年4月に「第15回 全国ネットショップグランプリ」のグランプリを受賞したが、反響は？受賞式や、その後、EBSの定例会で講演させていただく機会をいただき、たくさんの方とお会いすることができた。初めて会った方からも「受賞見ましたよ」とお声がけいただき、多くの方と知り合うきっかけになっている。
私自身、ECサイトの運営に携わっているが、社内ではカタログ販売や実店舗の支援などの業務も手がけており、ECの専属ではない。他の担当者も同様だ。
これまでコンサルタントと二人三脚でがんばってきたが、受賞を機に多くの方とお話しできる機会をいただいている。消費者として見ているだけでは分からない、サイト運営の相談をさせていただいたりして、新しい発見や自分たちの事業のヒントをたくさん見付けることができた。
自分たちで勉強するだけで得られる知識には限界がある。さまざまな方と知り合い、それぞれの取り組みを知ることで、大きな学びになっている。
――「全国ネットショップグランプリ」を受賞できた要因はどこにあるのか？まさかこのような賞をいただけるとは思っていなかった。リニューアル前は、カスタマイズしたシステムを使っていたが、次第に古くなり、できないことがどんどん増えていた。その状態を何とか改善したいと思い、無我夢中で「フューチャーショップ」に乗り換えた。自分たちがお客さまだとして、見ていて楽しく、買い物しやすいサイトを作りたいという一心で取り組んだことが、まさかの受賞につながった。
――リニューアルで採用したシステムは？コロナ禍にお客さまが増え始めたときに、他社が当たり前のようにできていることが、当社では「なぜできないんだろう」「どうしたらできるようになるのか」と考え始めた。当時、使用していたシステムでは、アクションが遅く、容量もいっぱいになり、トラブルも多発するようになった。
システム自体を変えないと運営が破綻すると感じ、カートシステムの入れ替えを決めた。複数のカートシステムを検討する中で、機能面も比較検討したが、何よりサポート面の手厚さが決め手になり、「フューチャーショップ」を採用した。
――リニューアル後の運営はどうか？手厚いサポート、そしてスムーズに作業が進むことに驚きを覚えるほどだった。
リニューアル後、初めて迎えた2023年のバレンタインは、サイトが見やすくなり、買い回りを促進できた。当社としても商品や物流の対策も強化して臨み、売り上げでは前年を大きくクリアする結果を収めることができた。
――2024年はどのように取り組みを強化していくのか？1月4日にECサイトで「バレンタイン特集」をオープンする。年々、バレンタインの注文のピークが早まっている。そうした需要にも対応し、2024年もさらに売り上げを伸ばしたいと考えている。
2024年にはさらに、バレンタイン以外のイベントや、チョコレートが販売しにくい夏場、閑散期にも、売り上げを伸ばせるような取り組みにもさらに力を入れていく。お客さまが使いやすいサイトへ継続的に進めていく。
【「全国ネットショップグランプリ」とは？】一般社団法人イーコマース事業協会が2009 年から、「より良い日本のeコマースを追求している方々の育成・顕彰」を目的に、年に1回「全国ネットショップグランプリ」（旧エビス大賞）を開催している。「ネットショップが選ぶネットショップ」として、毎年優れたネットショップを選出している。受賞店舗は2024年4月13日に開催する「イーコマース事業協会22周年記念イベント内 第16回全国ネットショップグランプリ授賞式」で表彰する。受賞店舗は第三者的な評価を受けたり、多くの業界関係者との接点を得たりできる。「第16回全国ネットショップグランプリ」の応募受付は2024年1月31日まで。
◆「第16回全国ネットショップグランプリ」の詳細や応募要項https://www.ebs-net.or.jp/grandprix/※応募受付は2024年1月31日まで
