エンターテインメント事業のSmarpriseは2021年6月から、アニメなどの公式グッズ・公式ライセンス商品の専門サイト「colleize（コレイズ）」の運営を行っている。
同社は「お取り寄せ」で、売り切れた商品でもカートを空け続けるという独自のサービスを提供している。アニメやキャラクターグッズは予約販売が主流であり、ファンが締め切り日を忘れてしまい、購入できなかったというケースが見られることから、このサービスを取り入れた。
「メーカーへ在庫確認をする商品であり、在庫状況によっては要望に応えられないこともあるが、商品を手に入れたいと考えるファンの最後の砦である」（五十嵐健社長）。
グッズ商品は、毎日数百品単位が販売される。ロングセラー商品はなく、日々商品を出し続けなければ売り上げにならない一方で、ファンが追いきれないということもあるようだ。
▲オリジナルの香水を販売デジタルマーケティングを得意としている五十嵐社長は、「X（旧ツイッター）の有料広告を使い、作品の公式をフォローしているファンに、その作品の商品の広告を見せている。新商品が出るたびに宣伝することで、売り上げにつながる」（同）。
趣味に合わせた有料広告で、作品のファンに確実に商品情報を届ける手法は、メーカーからも依頼されることが多いようだ。この強みを駆使した販売方法で、売り上げや認知ともに好調だという。
独自の商品として、香水なども販売している。キャラクターをイメージした香水は、ファンからのニーズも高いようで、作者が香りの監修をすることもある。今後は、このような自社商品も増やしていく考えだ。「ここにくればアニメ・キャラクターグッズが全てそろっている」という点が大切であり、デジタルに特化したグッズ販売のプラットフォームとして、商品数を増やしていく考えだ。
