visumo(ビジュモ)が提供するビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」はUGC(ユーザー生成コンテンツ)やスタッフ投稿、動画配信などをワンストップで手軽に管理、運営できる点が好評を得ている。最近は商品画像一覧での動画配信機能が好評で、大手企業を中心に普及の兆しを見せている。インスタグラム(インスタ)の発見タブのようなコンテンツページを作成できる機能も導入が進んでいる。
「visumo」では、インスタ上のUGCや公式投稿、アンバサダー投稿などをECサイトに活用できる「visumo social」、ECサイトでの動画配信を実現する「visumo video」、アンバサダーやスタッフのコンテンツ投稿を支援する「visumo snap」を提供している。今年9月には、国内導入実績が700社を超えた。
最近、特に「visumo video」を活用して、商品ページの商品画像一覧でショート動画を配信したいという引き合いが増えている。「ユニクロ」など大手ブランドが商品画像一覧での動画配信を始めており、多くのブランドが自社のECサイトにも同様の機能を実装したいと考えるようになった。
「『visumo』の機能は基本的にサイトにタグを埋め込むだけで実装できる。商品画像一覧での動画配信は、導入しているシステムと連携する必要はあるが、難しい開発は必要ない。動画のデータは『visumo』上で管理するため、ページが重くなることなく、動画を差し込むことができる」(井上純社長)と話す。
▲井上純社長バロックジャパンリミテッドは「visumo video」を導入し、商品画像一覧において、商品の質感や揺れ感などが伝わるショート動画を配信している。大手ブランドを始め、多くのアパレル企業から同様の機能を実装したいという相談が寄せられているという。
▲バロックジャパンリミテッドは商品画像一覧で質感や揺れ感が伝わるショート動画を配信 発見タブのUIを再現
visumoは今春、ECサイト上にインスタの発見タブと同様のUIでコンテンツを表示できる機能をリリースした。「visumo」で管理するUGCやや動画、スタッフ投稿などをミックスして掲載することができ、ユーザーは多彩なビジュアルからお気に入りのスタイルやアイテムを発見できる。
「インスタのクリエイティブや商品動画、スタッフ投稿、公式コーディネートなどのコンテンツを横断的にまとめて表示できる。タグで絞り込み、ユーザーの気になるアイテムを見つけることも可能だ」(同)と話す。
ジェイ・ビーが運営するシューズやバッグなどを中心としたファッションブランド「RANDA(ランダ)」は今年11月から、この新機能を導入している。「検索」から「スタイリングを見る」をタップすると動画や静止画のコンテンツが一覧で表示される。
▲「RANDA」はインスタの発見タブのようなコンテンツを導入現在は店舗スタッフによるスタイリング投稿のみを表示しているが、今後、インスタの画像も反映させる計画だ。
「発見タブのようなコンテンツ機能は、スマホアプリに適している。今後、アプリに実装しようとしているブランドもある。顧客がどんなコンテンツを閲覧しているかをデータとして収集し、CDP(カスタマーデータプラットフォ―ム)に取り込むことで、CRMに生かすこともできる」(同)と話す。
すでに広まりつつある商品画像一覧での動画配信に続き、発見タブのようなコンテンツ生成機能も今後、アパレル企業を中心に普及しそうだとみている。