2023.12.08

Forter、年間45兆円の決済を監視 チャージバックは世界平均で70%削減

▲Forter 日本カントリーマネージャーの野田陽介氏

Forterは、AIが不正注文を自動で検知する、「機械学習型」の不正検知システムを提供している。世界中で年間約45兆円以上の決済を監視しており、不正注文に関するデータを絶えず蓄積。判定精度を高めているという。同社の不正検知システムを導入した企業では、世界平均で、チャージバック率を約70%削減できているとしている。
 

0.001%に減るサイトも


Forterの提供する不正検知システムの最大の特徴は、特許取得の独自AIによって行う不正判定の精度の高さにある。年間約45兆円以上の決済を処理しており、不正な注文に関するデータが無数に蓄積されているという。同社では、注文を不正だと判定するに当たって、数千にも及ぶデータポイント(情報)を収集している。

不正の判定の際には、ユーザーのECサイト内での行動やIPアドレスなどの情報、ユーザーが使用している端末の情報なども、参考にしているという。例えば、ユーザーがスマホで注文する場合は、端末を手に持って操作しているのか、机に置いて操作しているのかといった情報も取得。不正判定の材料にしているという。

不正判定の精度が高いため、不正な注文によるチャージバックを抑えることができるとしている。正当な注文を「不正」だと誤って判定するリスクも減らしているという。同社のシステムを導入する事業者は、チャージバックによるコストを抑えつつ、売り上げ向上を図ることができるとしている。

導入後のチャージバック率と承認率を、契約で保証する点も特徴的だ。

Forterの不正検知システムを導入した結果、チャージバックの発生件数が、導入前の0・001%に減少したケースもあるという。

国内では、スニーカーショップの「atmos(アトモス)」や、化粧品メーカーのロクシタンジャポンなどが導入している。

 

チャージバックも補填


Forterでは、不正検知システムの提供について、チャージバックの補填も含めた、柔軟な料金プランを提示できるという。Forterの不正検知システムを導入後に発生してしまったチャージバックについては、Forterが被害金額を負担する内容の契約を結ぶことも可能だとしている。

一方、チャージバックの補填をせずに、1判定当たりの料金を調整することもできるという。

Forterの不正検知システムを使うと、事業者側の目視検査が一切不要となる。最新のデータを活用したリアルタイム判定を行っている。全ての判定を1秒以内に行うという点も、大きなメリットだという。正当なユーザーの買い物体験を阻害することなく、リスクを最小限に抑えることができるとしている。


■Forterのサービスサイトはこちら
https://www.forter.com/ja/









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