2023.11.14

メルカリ、スポットワーク事業へ参入 「メルカリ ハロ」開設、「メルペイ」での給与即時支給も

メルカリは11月13日、2024年初春に単発・短時間の雇用契約による新しい働き方を提供するスポットワーク(単発、短時間で継続した雇用関係のない働き方のこと)事業へ参入すると発表した。求人プラットフォーム「メルカリ ハロ」を活用する。

将来的には、メルカリが展開しているモノの循環、決済、与信といった既存事業と組み合わせ、働いた給与を即時に「メルペイ」で受け取り、「メルカリ」での買い物や「メルカード」の支払いに活用することを目指す。メルカリのグループ力を最大限活用することで、さらなる循環型社会の創出を図る。


▲スポットワーク事業を加え、循環型社会のさらなる創出を図る

「メルカリ ハロ」は「だれでも、すぐに、かんたんに」をコンセプトとした隙間時間を活用して働ける求人プラットフォーム。仕事を探す「クルー」と、求人を出す「パートナー」が、日常的に出会い、安心して気軽に働けることを目指す。「メルカリ ハロ」では、スポットワークを利用したことがない人も、フリマアプリ「メルカリ」から簡単に仕事を探すことができる。

すでに本人確認済みの「メルカリ」のアカウントがあれば、新たに情報を入力することなく、簡単に仕事に応募することが可能だ。「メルカリ」における評価と同じように、クルーとパートナーの評価が可視化されるため、安心して利用することができる。



近年、日本の労働市場においては人手不足が問題となっている。今後より一層深刻化していくと予想されている。コロナ禍を経て、個人の働き方においても副業ニーズが高まり、週休3日制の広がりなど、より個々人のライフスタイルに沿った柔軟性が求められている。こうした社会情勢を背景に、単発・短時間の雇用契約による新しい働き方として、スポットワークの市場は拡大している。

一方で、スポットワークはまだ新しい働き方のため、利用者視点では登録や使い方、応募などの「利用のハードルの高さ」、事業者視点では効果的な使い方や、良い働き手とマッチングできるかが分からないなど、「利用への不安」もある。メルカリはこれまでも個人間のモノの売買やネットショップの開設、暗号資産の取り引きなどを誰でも簡単に使える形にアップデートしてきた。スポットワーク事業においても、スポットワークをまだ十分に活用できていない月間2260万人の顧客と事業者に対して、より身近で使いやすいサービスを提供していく考えだ。


▲「メルカリ ハロ」の利用イメージ

2024年初春に予定しているサービス開始に先駆けて、「メルカリ ハロ」で働く人を募集したい求人募集パートナーの問い合わせ窓口も開設した。サービスの発表を記念して、問い合わせ、事前登録したパートナーには、サービス開始時から当面の間の手数料を無料とするキャンペーンを実施する。






RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事