2023.11.14

メルカリ、第1四半期の流通総額12%増の2460億円 マーケットプレイスの好調維持

メルカリの2023年7-9月期(第1四半期)のマーケットプレイスの流通総額(GMV)は、前年同期比12%増の2460億円だった。「メルカード」の利用状況に応じたポイント還元プログラムや、越境EC取り引き、カテゴリーに特化したマーケティング施策を実施したことなどがGMVの増加に寄与した。

マーケットプレイスはフリマアプリ「メルカリ」を提供するメルカリとコマースプラットフォーム「メルカリShops」を提供するソウゾウのGMVが該当する。今期の第1四半期の事業方針として、規律ある投資を継続しつつ、トップラインの成長に焦点を当てている。マーケティング投資とプロダクトの進化に加え、強化領域への注力を通じてGMV成長率10%以上の増加、営業利益率30~40%の増加を目標としている。

越境EC取り引きは2023年10月時点で、連携企業数が50社に増加した。連携企業との共同キャンペーンが、取り引きの活性化につながった。カテゴリーの強化においては、9月の需要期に合わせてスマホカテゴリーに特化したマーケティング施策を実行したことにより、出品数が増加した。

MAU(アクティブユーザー数)も堅調に推移した。2023年7-9月期のMAUは同11.0%増の2300万人に拡大した。「メルカード」の招待キャンペーンやサービス開始10周年記念キャンペーンなどが奏功した。

売上高は同10.0%増の252億円となった。GMVの拡大とともに、売上高も増加している。営業利益は同12.0%増の101億円だった。

今後の中期目標として、マーケットプレイスではCtoCマーケットにおける強固なポジショニングを獲得し、循環型社会の実現に欠かせない存在としてマーケットをけん引していく。GMVは年平均率15%増を目指す。そのため、さらなる①UX改善やAI強化によるクロスユース推進 ②ロイヤルティプログラムを中心としたエンゲージメントの強化 ③越境取り引きの拡大 ④カテゴリー強化 ⑤BtoC拡大――などに注力していく。






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