2023.10.21

ジャパネットたかた、新ブランド『たべる。ジャパネット』開設 レビューから品質改善、食品売上2倍へ 

ジャパネットたかたは今年9月、新たに食品のブランド「たべる。ジャパネット」を開設した。顧客からのレビューで5点満点中4.1点以下となる商品は見直しを行い、質の高い商品を取り扱っていく。勝野友介ゼネラルマネージャーは「ブランド開設の初年度に食品の売り上げを2倍にする。その後は年次20%増のペースで成長させていきたい」と話す。

「たべる。ジャパネット」は商品の選定、製造、出荷後とあらゆる面でこだわる。商品の製造に関しては、同社のスタッフが現場を確認し、梱包状況などを確認し、顧客に納得のいく商品、サービスの提供に努めていく。

商品は日本全国の食材から試食や改良を繰り返し、選び抜いた商品を発売する。発売後、顧客からのレビューが平均星4.1点以下だった場合は、顧客からの評価を分析し、生産者とともに商品の改善に注力していく。

同社は過去、食品を多く取り扱い、顧客の声を商品改善に反映することに注力してきた。シャインマスカットを発売したとき、「甘くない」「粒が落ちている」などの声を寄せられ、「お客様レビュー」が星2.71だったことがあった。


▲シャインマスカットの甘さや脱粒の改善

「そこで、糖度測定の回数を増やしたり、輸送試験を行って袋包装に変更したりすることで星4.37に改善することができた。『たべる。ジャパネット』でも、引き続きこのような改善を徹底していく」(バイヤー部・勝野ゼネラルマネージャー)と話す。

コールセンターのほか、制作スタッフやバイヤーなども新ブランド専任のチームを設けた。

「家電と食品両方見ると混乱することもある。それなら家電は家電、食品は『たべる。ジャパネット』として分けることで、混乱もなく、コールセンターと制作スタッフの横の意思疎通も図りやすくなるはず」(同)と話す。

販売方法は既存のテレビ通販のほか、新ブランド専門のECサイトを開設した。ECサイトでは、テレビ通販で放映した商品のほか、販売数に限りのある旬の商品や、バイヤーお薦めの商品なども販売していく。

ECサイトでも顧客が参加していることを楽しめるよう顧客参加型のイベントも提供していくという。10月17日時点では、「ホテルオークラ3種のスイーツ」が、消費者が「ほしいねボタン」をクリックすることで、特別価格で販売する取り組みも実施している。






null

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事