2023.09.08

楽天ラクマ、「ラクマ鑑定サービス」を試験提供 コメ兵と提携

楽天グループは9月7日、フリマアプリ「楽天ラクマ」において、年間査定件数30万件の実績を持つコメ兵と、「ラクマ鑑定サービス」試験提供に向けた提携に合意した。「ラクマ鑑定サービス」は、商品を購入したユーザーが必要に応じて商品の検品を依頼できるサービスとなり、9月下旬よりサービスの案内を開始。「楽天ラクマ」ユーザー向けに試験提供を開始する。フリマアプリをより安心・安全に利用できる環境構築を目指す。

楽天グループは、コメ兵と共同で「楽天ラクマ」において「ラクマ鑑定サービス」の試験提供を行うと発表した。「ラクマ鑑定サービス」は、「楽天ラクマ」にて商品を購入したユーザーが、商品に不安を感じた場合などに必要に応じて商品の検品を依頼できるサービス。年間査定件数30万件の実績を持ち「ブランドリユースNo.1」であるコメ兵の独自基準に沿ってブランド品を検品するサービス「KOMEHYOカンテイ」と連携し、「楽天ラクマ」のユーザー向けに提供する。ユーザーは「楽天ラクマ」の取引画面から申請し、指定された住所に商品を発送することで利用できる。

「楽天ラクマ」ユーザーが購入した商品をシームレスに検品できる環境構築を目指して試験的に提供を開始するもので、ユーザーの反応を見ながらユーザビリティを高めるための改善を進める予定としており、提供開始日を含めた詳細は後日発表する。

「楽天ラクマ」ではこれまで、24時間365日体制のパトロールをはじめ、検知システムの改善などを通じて偽造品の撲滅に向けた取り組みを強化してきた。一方で、出品されている商品についてオンライン上で得られる情報のみで判定するには不確実なものもあり、ユーザーに安心して購入してもらううえでの課題となっていた。

「ラクマ鑑定サービス」は、コメ兵の力を借り、プロの目利きにより直接検品することでより精度の高い検品が可能となることから、ユーザーがより安心・安全に商品を購入できる環境構築をするとともに、偽造品などの撲滅に向けた施策として提供決定に至ったとしている。

楽天グループは、今回のリユース業界におけるリーディングカンパニーであるコメ兵との協業を通じて、同社が長年蓄積してきた商品の検品ノウハウを「楽天ラクマ」ユーザーに提供してもらうことで、個人間取引をより安心して楽しんでもらい、2次流通のさらなる活性化を図るとしている。

一方、コメ兵は、楽天グループとの協業を通じて、自社の強みである「目利き」と精度の高い「AI」を活用した検品サービスを「楽天ラクマ」ユーザーへ提供することを新たなビジネスモデルの1つとして構築を進めるほか、中古品市場の偽造品排除に取り組み、健全で安心して利用できるリユース市場の形成を目指す。

「楽天ラクマ」は今回の提携に向けて、より健全なプラットフォームの構築を目指し、日本流通自主管理協会(AACD)の賛助会員登録を行った。コメ兵は「KOMEHYOカンテイ」を初めて外部に提供するにあたり、AACDの「検品事業者」登録を行った。両社で同団体に加盟することで、ユーザーにとってより信頼性の高い取り組みの実現を図った。

楽天グループは、より多くの人に安心してリユースを利用してもらい、持続可能な社会の実現につながる「モノの循環」を生み出す取り組みにチャレンジしていく考えを示した。




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