西武ホールディングスはこのほど、SPACERと協業する、スマートロッカーで気軽に即日受け取りができるサービス「BOPISTA（ボピスタ）」において、9月上旬に西武鉄道沿線にて点数を拠点を拡大する。これにより利用者は、20カ所27拠点での受け取りが可能となる。サービスの利便性向上とともに、沿線のさらなる魅力向上に貢献を図る。
西武ホールディングスとSPACERが協業する「BOPISTA（ボピスタ）」は、オンラインで購入した商品をリアルな店舗で受け取る購買スタイル「BOPIS（Buy Online Pick-up In Store）」の新しい形として、駅の立地を生かした駅配（Buy Online, Pick-up In Station）から着想を得たサービス。
利用者は、「BOPISTAサイト」でオンライン注文した様々な商品を、自分の好きなタイミングに、駅や商業施設など日常の生活動線上にある受け取りステーションのスマートロッカーで受け取ることができる。受け取り可能時間は、注文の最短3時間後から5日後までの14時～21時（一部商品は11時～）。自らの生活動線や、“おでかけのついで”にスマートに商品を受け取りでき、店の混雑や営業時間を気にせずに商品を購入できる。利用には商品代のほかに、ロッカー受取枠枠に対して、300円～400円のサービス利用料がかかる。
温度管理ができる冷蔵ロッカーもあるため、生鮮食品なども安全・安心に受け取ることができる。一時預かりと商品受け渡しが融合できるため、従前の一時預かりロッカーの置き換えが可能で拠点数拡大を見込める、駅や駅近接の商業施設に設置しているため、商品輸送時に電車を活用しやすい（貨客混載と相性がいい）という特徴も持つ。
2021年、2022年に実施した実証実験に続いて、2023年7月10日～2023年12月中旬の期間サービスを提供している。
従来10カ所17拠点でサービスを提供していたが、9月上旬に西武鉄道沿線にて拠点を拡大する。池袋、西武新宿、所沢、紀尾井町、丸の内など20カ所27拠点（一部、常温商品のみ受け取り可能）に設置するロッカーを活用し、マルチなサービスを提供する。利用者にとって便利なサービスの提供、駅機能の多角化による駅や沿線の更なる魅力向上に寄与するとともに、物流課題の解決や環境負荷低減に貢献する。
▲新たな受け取り拠点拠点の拡大に先がけ、8月24日に「ベルーナドーム」で行われるプロ野球の埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズ戦において、「BOPISTA」がゲームスポンサーとなり「BOPISTAスペシャルナイター」を開催。当日は特設ブースにて、選手のサイン入り蒼空ユニフォームや観戦チケット引換券などがもらえる「BOPISTA」くじも実施し、認知度向上を図る。
「BOPISTA」は、新型コロナウイルスによる行動変容を踏まえ、これまで人流のハブであった駅を物流や交流のハブに昇華させることで、沿線の価値や利用者の利便性を高めるとともにサステナブルな社会の実現を目指すとし、2024年中の本格稼働に向け社会インフラの一翼を担うサービスへと深化させていく考えを示した。
