2023.08.06

Scandit、LINE担当者も登壇 年間数百億スキャンの導入実績を紹介

発表会に登壇したScandit 日本事業責任者 関根正浩氏

バーコードやIDなどをデータとしてキャプチャーする技術の開発・提供を行うScandit(スキャンディット)は7月23日、同社が提供するスキャンサービス「Scandit Smart Data Capture(スキャンディットスマートデータキャプチャー)」のテクノロジーに関する発表会を開催した。発表会では、同社のサービスを通じて、年間数百億回のスキャンが実施されていることなどが紹介された。同社のサービスを導入しているLINEの担当者も登壇した。

「スマートデータキャプチャー」は、バーコードや文字、ID(身分証明書)、物体を、スマホやタブレットのカメラから、リアルタイムにデータとしてキャプチャーして取り込むシステムだ。読み込んだ情報を基に、スマホの画面上に、読み取った物体の値段や配送先などの情報を表示することができるという。

「スマートデータキャプチャー」は、企業の人材不足や顧客離れに対する解決手段となりえるとしている。

例えば、通販・ECの荷物の、物流トラックへの積み下ろしを行う際に、複数の荷物の箱の表面のバーコードを、全て一度にスマホカメラにかざすだけで、スマホの画面上に配送先の情報などが表示されるという。

これまで、通販の荷物のバーコードの読み取りには、専用端末で、箱に貼付されたバーコードを、一つ一つ読み取っていく必要があった。「スマートデータキャプチャー」では、複数のバーコードやIDを一度に読み取ることができるため、作業時間の効率化につなげることができるとしている。

スキャンディットの関根正浩事業責任者は「『スマートデータキャプチャー』を導入すれば、自社の作業員に、新しい作業内容を覚えてもらう必要がない。今までと同じ方法で、スキャンの作業を実施してもらうことが可能だ」と話している。

「スマートデータキャプチャー」は、国内では、イオンやベルクなどの小売りの大手企業のバックエンドで採用されているという。ヤマト運輸やDHLなど、大手物流会社でも採用実績があるとしている。

発表会で登壇した、LINE・マーケティングソリューションカンパニービジネスデザイン室の福田真マネージャーは、LINEのアプリ上に「スマートデータキャプチャー」の技術を用いて、バーコードスキャナーの機能を実装していると説明した。

LINEのスキャナー機能を活用した事例として、スーパーなどの小売店で、スマホレジや商品情報の検索などに利用されている事例を紹介した。

 


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